ルガール・サタン


原案:島村鰐さん
■プロフィール
キャラ名:ルガール・バーンシュタイン
性別:男 
年齢:不明
身長:197cm
体重:103kg
血液:不明
出身:ドイツ(推定)
職業:闇商人、しかしネスツの存在が明らかになった今からすれば、
   彼とネスツに関わりが無かったとは考えにくい。
趣味:科学、オカルト研究、希書収集、古美術品収集、その他諸々
   多数の趣味を持つ。
特技:記憶
好きな物:古書
嫌いな物:正義、道徳
大切な物:欲望、野心、探求心
苦手な物:特には無い
好きな食物:何でも良く食べる
好きな音楽:少年聖歌隊(ボーイソプラノ)の合唱
得意スポーツ:まあなんでも良くこなす
■設定
   ルガール・バーンシュタイン。
   闇のマーケットをことごとく支配運営していると言われる死の商人。
   武器弾薬を始め、麻薬、人身売買、あるいは国家の機密まで、公には
   取引されない闇の物資をことごとく扱うばかりか、その利益を効果的に
   上げる為に各地で政情を操り陰謀をめぐらし、世界の動静を裏から
   操り、絶えず不和、戦争の種を蒔いて巨万の富を築いているらしいが、
   彼自身はごく少数の部下とともに彼の私有する巨大空母(一説には
   原潜を含む複数の船だとも言うが)「ブラックノア」号にいて、
   この忌まわしい秘密めいた船から陸に上がることは殆ど無いと言う。
   奇怪なことではあるが、この幽霊船のような「ブラックノア」号と
   その謎めいた船主即ちルガール・バーンシュタインの名は、古くは既に
   18世紀の書簡の中に現れている。
   以後彼とその所有する「ブラックノア」号は時代に応じてその姿を
   変えながらも、常に世界の海にその姿をちらつかせ、怪異な伝説的存在
   として畏怖されてきたのである。
   合理的科学的説明を望む多くの者は、ルガールと言う名は代々
   受け継がれる屋号の如き物であり、18世紀の「ルガール」と現在のそれとは
   世代を違える子孫先祖の関係に当たるのだと言うが、異説によれば
   彼こそはキリストの呪いによって死ぬことができなくなったと言う
   「さまよえるオランダ人(フライングダッチマン)」であるとか、あるいは
   彼はその世人には知られざる禁忌の知識の奥義によって既に不死者と
   化したのだとも言う。
   「ブラックノア」号のがらんとした、その大きさに釣り合わぬ人気の無い
   船内に設けられた彼の書斎を見たという者の話に依れば、そこには
   膨大な量の文学、自然科学の資料と並んで、魔術、神秘学を扱う特殊な
   文献が余す所無く網羅され、例えば「ヘルメス・トリツメギスツス」、
   「赤竜」、「創成(イエジラ)の書」、「光輝(ゾハル)の書」、
   「アルベルツス・マグナス全集」、フォン・ユンツトの「無名祭祀書」、
   恐るべき「エイボンの書」、「ナコト写本」――最近の物では
   ブラヴァツキィ夫人の「ヴェールをはいだイシス」、アニー・ベザント女史の
   「絞首台の密儀」、さらには机の上に開いたままに置かれていたのが
   慄然たる「ネクロノミコン」、そのオラウス・ウォルミウスによるラテン語版
   ――15世紀にドイツで刊行されたもの――であると知るに至っては、
   それら書物に関して持ち主が語る時の、何とも言いようの無いぞっとする
   邪悪な表情とあいまって、悄然たる思いに平静を保つことなど出来た物では
   無かったと言う。

   16世紀、当時ヨーロッパにおける妖術の本場であったドイツの豪商の家に、
   一人の神童が生まれた。8歳で古典ラテン語を良く解し、10歳で既に
   神学者と論争してのけたと言うから、天才児というものだったのだろう。
   名をルガールとつけられた。
   頭が良く学問全般に通じていたばかりか、体格に恵まれ武勇に優れ、
   剣を振るい、槍を持っても誰も敵う者が無かったと言う。
   父はこの才気闊達な三男坊を大層愛したらしいが、兄たちは
   こんな麒麟児がいては自分たちの利が危うくなるから、この出来過ぎた
   弟を疎んじた。
   当のルガールはそんな兄たちを避けて父に暇をもらうとキャラバンに
   身を投じ、当方貿易の長い旅へ出た。
   この旅によって、彼は遥かイスラム世界を始めとする東方の秘儀に
   関心を持ち、中東を越え、ヒマラヤ、中央アジア、中国にまで
   足を伸ばしたと言う。この旅の中で得た物が、その後の彼を大いに
   変えることとなったらしい。
   旅から帰ったルガールは父の商売は継がずに旅で得た財産を元手に
   ――彼は東方旅行中にどこからか大量の黄金を入手していた――
   当時流行りの錬金術研究に没頭し始める。
   周囲の人間は金持ちの道楽と呆れて見ていたが、やがて時が経ち、
   彼の兄たちも他界し始めた頃、彼の周りには奇怪な噂が囁かれ始め、
   彼は次第に異様な存在となり始めるのである。
   即ち、兄たちが死んで何年も経ち、彼自身も相当に年老いて然るべき
   であるのに、彼の肉体は30〜40代の若いままで、少しも衰えていないと
   言うのであった。やがて彼――一応住居を転々としてその異常を
   包み晦まそうとしていたらしい――が150歳を数える筈の年月が経ちながら、
   その肉体には一年分の変化も現れないと言うので周囲が恐れを成し始め、
   彼はやむなく再びヨーロッパを出て新大陸へと渡るのである。
   新大陸へと着くや、彼は東海岸、マサチューセッツを中心に名士として
   信頼を得つつ、知識階級の白人たちから弟子を募り、再び魔術と神秘学の
   いかがわしい研究を始めた。
   しかしやがて本拠地のセイレムで悪名高い魔女狩り騒ぎが起こって、
   彼らのサークルは解散を余儀なくされた。何人かいた高弟たちは
   ――既に彼らも不死を得ていたので――ある者は遠くへ逃げ去り、
   ある者は姿を晦ました後その子孫を装って正体を欺いた。
   ある者は隣町に移り住むだけで難を逃れようとしたが、これは結局
   うまくは行かなかった。
   そしてルガールは、この時財を投じて一艘の巨大船を建造、
   「ブラックノア」号と名付けられたその船とともに、闇夜の海に
   漕ぎ出して再び帰ることは無かった。
   …以後、世界の海で恐怖の「ブラックノア」号と魔物めいた死の商人、
   ルガール・バーンシュタインの名が語られ出すのである。

   20世紀末、あの悪名高き格闘大会「King of Fighters」が突然彼
   ルガール・バーンシュタインの名によって開かれ、その大会の中ルガールは
   大会参加者との戦いの末行方不明となっている(一般には死亡)。
   しかし、その後もルガールとブラックノアの噂が絶える事は無かったし、
   サウスタウンにおいて彼のギースがその死の直前、ルガールと会見していたと
   言う話や、その後のセカンドサウス、あるいはヨーロッパ、中国においても、
   彼やブラックノアの目撃談はむしろ増えているのである。

   (裏設定)
   ルガールとオロチの深い縁は彼の東方修行時代にまで遡る事が出来る。
   当時の研究の中で、彼は人類の科学志向と対立した「地球意思」の存在を
   発見している。
   それはキリスト教的教義に依れば「知恵の実によって」反自然存在となった
   人類に対する自然の霊と言うべきものであった。
   後、ルガールはこの力を自分が利用する為に、この「地球意思」を崇拝する一族の
   一人が人類憎悪の思想を抱いている事に目をつけ、これに働きかけて力の解放を促し、
   現れた力の秘密を奪い取った(つまり「知った」)。
   この時、彼の右目は取引の一つとして失われている。
   一説にはこの簒奪を怒ったオロチの者が制裁として奪ったのだと言われているが、
   実際には儀式的な意味があったのである。
   KOF'94大会の後、ルガールは当時研究の完成しつつあったオロチの力の
   完全に手中にするため、己の肉体を一時粒子化して消滅させる('95大会)。
   その後、オロチが草薙一族によって再び弱められると、ルガールは漁夫の利を得て
   オロチの力を完全に我が物とする事に成功した。
   '98、海底に沈んだ「ブラックノア」内での事である。

   (新作での設定)
   今回の従者はお馴染み「ロデム(黒豹)」の他、従来の女性の秘書ではなく
   男性の執事を引き連れている。名前はシャザー、精悍な若者だがどうやら
   人間ではないらしい。
   このシャザーは中ボスとして登場する。
■外見
   皆も良く知るルガールである。
   例の夜会服姿だが色は黒いものになった。
   本性を現したのか表情や仕種からいつものあの浮れたようなハイテンションさが
   影を潜め、無気味で底の知れない老成と落ち着き振りが見える。
   たちポーズは'98のオメガよろしく仁王立ち、但し拳は握っている。
■技(第一形態)
・通常技
 KOFの操作系に則って話を進める。
 通常技はKOF'98のものよりCvsSシリーズのものをベースにしている。
 CvsS一作目の通常技から、遠距離Bを'98のものに変更するくらいであろう。
 ふっとばし(C+D)は地上のもののみ新技で、胸を張って気合を入れ、
 バリアを発生させて弾き飛ばすと言うもの。

・特殊技
ダブルトマホーク(6B)
 ローキック→カカト落としの2段技。
 二段目はキャンセルから出しても中段ではあるが…
 一段目キャンセルで連続技に使う。

・必殺技
 ベースはオメガルガール('98)である。

グラヴィティスマッシュ(236AorC:ホールド可)
 両手を広げてバリアを展開、それを気弾として撃ち出す飛び道具。
 待機状態のバリアにも攻撃判定がある。
 弾自体もデカく、跳び越し難い。

エリアルグラヴィティスマッシュ(空中で236AorC:ホールド可)
 グラヴィティスマッシュ空中版。斜め下に向け撃つ。

グラヴィティダイブ(AGSホールド中にBorD)
 CvsSで言うところのダークスマッシュ。

ジェノサイドカッター(623BorD)
 BでもDでも追加の蹴り上げまである。
 Bでも攻撃発生直前までは無敵状態。
 Bは今回殆ど上昇しないので、見た目には凄くスキが小さく見える。

ダークバリア(41236BorD)
 お馴染みバリア、ガードさせれば有利。

バニシングラッシュ(63214AorC)
 高速の突進技、すれ違いざま6発の打撃を叩き込む。
 '98よりちょっと隙が増え、Cで五分の状態、Aは一瞬不利。
 Aのみ、強攻撃及びダブルトマホーク初段から連続ヒット。

グラヴィトハンマー(623AorC)
 振りかぶって拳骨を振り下ろす中段技。
 床に「ドコン!」と衝撃波が落ちる。
 発生はまあまあ早いがジャンプされてると当たらない。

・超必殺技
ギガンテックプレッシャー(2363214AorC)
 これもお馴染みの技。
 この技にはノーマル版とMAX版がある。
 連続技に組み込みやすいは、MAX版は無敵も長いはで強い技。

ルガールエクスキュージョン(236236AorC)
 今回の扱いは移動投げだが使い道はあるのだろうか。

ジェノサイドへヴン(236236BorD)
 CvsSの同名技と同じ。
 使い方も同じ。

デストラクションオメガ(63214×2AorC:MAX版のみ)
 今回はコマンド投げ扱い。捕まえた相手に乱舞を決める。
 威力が素晴らしい。

グラヴィティインフィニティ(63214×2BorD:MAX版のみ)
 拳に気を集めブラックホールを作りだし…つまりゼロの「白羅滅殺」と同技。
 発生が遅い代わりにスキは全く無い脅威の削り技。
■演出関連
登場(一般)
 腕組みして瞑想(?)しているが、顔をあげて見下ろし肩で笑う
 「ようこそ…!」
 or「我が名こそは…悪魔(サタン)なり!」

勝利ポーズ
 A:「ふっ」と笑いつつ服の裾を払う
 B:ゆっくりと腕組みし見下ろす「ふっふっふ…」
 C:'94からお馴染みのガッツポーズ「全て…容易い!」
■技(第二形態)
第二形態については別記の『予定』



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