Ku Klux Klan
〜見えざる米帝国〜


イラスト:島村鰐さん
原案:島村鰐さん
<プロフィール>

キャラ名:シモンズ牧師
本名:サミュエル・ジョセフ・シモンズ
性別:男
年齢:38歳
身長:300p
体重:300s
血液型:O
出身:アトランタ
職業:圧力団体経営
趣味:リンチ
特技:弁舌
好きなもの:ゼニ、女
嫌いなもの:有色
大切なもの:地位
苦手なもの:犬
好きな食物:肉
好きな音楽:カントリー
得意スポーツ:フットボール

外見:
身長3m、体重300sの肥満した巨躯を
クランのコスチュームである白装束で包む。
だぶだぶの真っ白いローブに、目と口に孔の開いた円錐形の白頭巾、
やたら大きい手足、靴は磨かれた黒い革のブーツ、手は素手である。
頭巾から覗く目は熱狂的(ファナティック)な炎を湛えてぎらつき、
唇は異様に大きく、分厚く、野卑な嘲笑に歪んで見るものを不快にさせる。
口の周りには自慢の金色の口髭が蓄えられている。

……モトネタイメージ?
……悪そうなオバQかな(笑)。

武器:メリケンサック。
実際のところ、彼自身の現実離れした巨大な肉体とそのパワーこそが、
何にも勝り彼が最も誇りとする武器であろう。

背景設定:
アメリカ南北戦争直後の1866年、南部諸州の敗北により
黒人の市民権が認められ旧白人指導者が選挙権を奪われると、
こうした動きに反発した南部の旧軍人の一部は、
失われた白人優位の伝統を回復すべく、テネシー州ナッシュヴィルにおいて
「見えざる南部帝国」と称する黒人排斥の秘密結社を組織した。
これが一般にKKK(クー・クラックス・クラン)として知られる
団体の初めである。
初めの頃こそ無邪気な手品や仮装行列で
迷信深い黒人たちを驚かせていたに過ぎない団体であったが、
じきにそれが残忍なリンチや殺人、放火、略奪などに発展し
ついには連邦政府の査問により1871年、同団体解散の法案が可決された。
しかし実の所、この団体が解散に踏み切ったのは、
一つには社会情勢の変化にもよるといわれる。
南北戦争から数年後、連邦政府の旧南部指導者層に対する妥協が目立ち始め、
黒人の参政権は再び奪われていたからである。
1901年、アトランタの青年ウィリアム・ジョセフ・シモンズは
ある夜、白装束で馬にまたがる幽霊のような戦士たちの夢を見、
KKKの再建を神に誓った。
このシモンズが1915年、アトランタにおいて白人種優越思想のために
旗揚げしたのが、現在のKKK、謂わば「ネオ・クラン」である。
南部では人種分離法が制定され、既に黒人政治活動は
全面的に禁止されていた状況下で生まれたそれは、
初めから狂信的民族主義、全体主義的イデオロギーの為の結社であった。
黒人排斥ばかりでなく、ユダヤ人、カトリック、社会主義者、
あらゆる外国勢力の排斥をその目的とする右翼団体であったのだ。
発足当初、クランの思想は当時のアメリカ中産階級の偏見に
媚びるところがあった為、数年のうちに爆発的に発展し、
結社の金庫には莫大な金が転がり込むようになった。
(主な収入は入会金とコスチュームの売上、その他怪しい経路の金などである)
が、暴力行為や不正利得問題、指導者層の権力抗争などにより、
やがてクランの勢力は先細りになってゆく。
ニューヨーク州では1928年、秘密結社禁止法が通り、
1930年代以後、クランはだんだんと人々の口には上らなくなるが、
それでもクランの火は完全に消え失せたというわけではない。

ストーリー:
サミュエル・シモンズは大学在学中、自分の先祖があの第二期KKK創始者である
ウィリアム・シモンズに当たることを知り、
白人種至上主義運動に身を投じることとなった。
早速当時のKKKに入党した彼は、先祖譲りの実践活動家としての才覚に加え、
彼個人の神秘家としての特質、図抜けたカリスマ性、
そして何より己自身の強さを以って、
短期間のうちに最高首領の地位にまで上り詰めたのであった。
かつてほどの勢いは既に無かったが、
それでも未だにクランは世間に隠然たる影響力をもつ強力な組織であり、
彼は豪奢な生活を思うさま楽しむようになる。
さらには、彼がクランにオカルト団体としての性格を加えたことで、
クランには「除霊部門」と言う新たな金づるが増えることとなった。
そしてそれが為、世間で例のゾンビ発生騒ぎが持ち上がると、
やがてクランにもZH機関参加の圧力が働くようになる。
しかし、彼サミュエル・シモンズにしろクランの他の団員にしろ、
当然ながら他者の言い分に妥協的に従える性分の者ではなかった。
カトリック!東洋の得体の知れない邪教徒!
さらにはZH機関のトップがよりにもよってみすぼらしく汚らわしい、
忌むべき有色人種の小僧とあっては!
ゾンビ騒ぎを解決し、そこから利益を得るべきは、
最も優秀で高貴なる美しき白人種たる自分、
最強のアメリカ人、サミュエル・ジョセフ・シモンズであるはずなのだ。

…というわけで、ストーリーとしては割と単純に
金銭&名誉欲からゾンビ狩りをする男ではあります。
ただ、KKKはその性格上今のところ機関を無視しており、
そのため最近ではZH機関からの圧力、攻撃にも晒されるようになっており、
その為にもKKKによるゾンビ騒ぎの解決は急務と言えるでしょう。
ゲーム中では中ボスがMr.Π美鵺と来て涅槃戦、魏信とも戦えます。


★キャラ演出

<登場>

・拳を組んで指の関節をぽきぽきしつつ、首を回して肩をほぐす。
 台詞「……ふんっ!(鼻息)」

<勝利>

(1R)腕組みして見下ろしつつ、げたげたと下品に笑う。
(2R)何処からともなく巨大な鉄の十字架を取り出し、
   自分の横にどっかと打ち立てる。
   十字架には火が放たれ、赤々と燃え上がる。

<勝利デモ台詞>

(一般)

「莫迦め!」
「見よ!我らこそがアングロサクソンの優越の証ナリ!」
「死ねぃ!軟弱モン!」
「がはははははぁ!男は肉体で勝負じゃぁ!」

(特殊)

vs仙崎 秀
「死のうが蘇ろうが、黄色いモンは黄色いのじゃ!」

vsDr.パラダイム
「そんな貧相なナリでは人前に出るに着ぐるみも必要かの〜。哀れよ!」

vsクラマ
「仰々しく着飾っても、所詮クロンボはクロンボよな〜〜!ゲラゲラゲラ!!」

vsネロ
「我ら正しきアメリカ人は貴様ら化石の如きを正統とは認めぬ!」

vs蒼 燕龍
「東洋人の雌は床上手と聴いておるぞ?楽しみじゃのう!」

vsミカミ ユキオ
「劣等人種が何を努力しようと、わしの肉体には及ばんのじゃ!!」


★技設定

<格闘スタイル>
武器がメリケンサックであり、
パンチ攻撃が主体な為リーチが短いかと思いきや、
身長が3mもあるのでリーチとパワーは最強クラス。
象神と素手で渡り合うこいつは、
はっきり言って人間じゃないような気がするが、
(それ以前に身長300p体重300sが人間じゃない)
別にゾンビとかいうわけではないらしい。
体格がでかいので食らい判定も攻撃判定も攻撃力もべらぼうにでかく、
とにかくどの攻撃も豪快極まりない大振りなものばかり。
必殺技もコマンドの簡単なものが2〜3あるのみで、
あまり難しいことを考えず、バンバンボタン連打で
押し込めるようなテキトーな戦い方が身上。
「昇華」を使ったコンボ&連携が強烈極まりない上、
「技」にしても連斬があまり強くなく、必殺技の威力が下がるなど
良い事が無いので何がどうでも「力」向きのキャラ。

・通常技
振りはどれも遅めだが、スーパーアーマー状態だったり
ガードポイントがついていたりする技が多い。
「力」にした時はそうした技が増える上、B攻撃とC攻撃の一部が
弾きに関して必殺技扱いの判定になる(弾き受付時間が短い)為、より強烈。

・必殺技

ダブルパンチ(46C、またはタコ殴り中に46C)
 巨大な両拳をそろえて前方に突き出す。
 威力がクソ高く、リーチがいやと言うほど長い。
 が、出るのも戻るのも遅い。

タコ殴り(A連打)
 左右の拳を交互に振り回しながら前進していく技。
 リーチはそれほど無いが、ガードされても不利にならないのが良い。
 主力の攻撃である。

ファットプレス(空中で2A連打)
 ヒッププレス。
 ボタン連打で弾む回数を増やせるが、全弾ヒットどころか
 繋がること事態が稀。
 しかも当て方によってはヒットしても反撃される。
 威力だけはデカいが、使う必要は無い。

ディスチャージャー(66C:タメ押し可)
 ぐるりと体を捻って豪快に打ち下ろしパンチを繰り出す。
 出るのは遅く感じるが、一応強攻撃キャンセルからなら連続ヒット。
 一発分だけだがスーパーアーマー+上半身にガードポイントがついており
 非常に潰され難い上、ガードされても相手を弾き飛ばして
 大きく間合いが離れるため反撃の心配が無い。
 さらに、ホールド時間に比例してガード後の有利時間が増え、
 最大タメではかなりの有利時間を得られるばかりか、
 「昇華」からのエクスプローダー(超奥義)が確定してしまう。
 コマンドがダッシュ攻撃と被っているが、普通にキャンセルからも出る。

<超奥義>

エクスプローダー(236236AB)
 ぐるっと一回転して勢いを加えた、円軌道を描く大振りなアッパーカット。
 「ディスチャージャー」の逆回転版といった趣で、性質も似たようなもの。
 攻撃判定が非常に大きく、威力はいやというほど高い。
 ディスチャージャー同様にスーパーアーマーが着いているが、
 ガードポイントは無い。
 ガードされても反撃は食らわないので、出し得な技といえる。
 特にディスチャージジャー(タメ)→(昇華)→エクスプローダーという連携は
 「力」限定ながらかなりの脅威。

<潜在奥義>

マンパワープレスマシン(レバー一回転C)
 お約束(?)のコマンド投げ。
 相手を掴んだまま飛び上がり、投げ捨て→ボディプレスでしめる。
 威力は確かに大きいが、他の技も強いので
 それだけならあまり需要を感じない。
 この技の真価は決めた後、
 一定時間完全スーパーアーマー状態になることである。
 打撃技なら何を食らおうがのけぞらなくなるので、
 ただでさえ強引な攻めがさらに傍若無人になるぞ。

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