青龍の守護神
STORY

小ボス:ミカミ ユキオ
●戦闘前

ユキオ「何の真似だ…ツァン?」
ツァン「こめんね…あそこには…地獄門には…
    ポクのつっと探していた爺ちゃがいるかも知れないんた…」
ユキオ「『爺ちゃ』?」
ツァン「孤児だったポクを…育ててくれた人なんた…
    何年か前に突然いなくなっちゃったけと、きっと生きてる!」
ユキオ「何故…あそこに居ると思う?」
ツァン「爺ちゃは…ポクの前に青龍たった人…ううん…
    ポクか力を使えないのは…きっと爺ちゃが今ても青龍たから…
    今ても生きてるって事たから!」
ユキオ「悪いが俺も引く気はない…!」

戦闘開始。

●戦闘後

ユキオ「チッ!おまえに負けるなんてな…」
ツァン「ユキオ…」
ユキオ「なんだよ?」
ツァン「あり…かとう…」
ユキオ「…生きて帰ってこいよ…」

中ボス:美鵺
●戦闘前

空間に地獄門が開き、その中に吸い込まれるように画面がフェードアウト。
その中で待っていた美鵺の全身図が足元から顔にかけてスライド。
最後に美鵺の目がアップになり閉じていた眼が開く。

ツァン「…ここは…」
美鵺「…ここは黄泉比良坂…生と死の狭間の世界…
   私のような狭間人の世界だよ…青龍…」

美鵺の背中に炎の翼が現れる。

ツァン「君は…朱雀…?
    教えて!ここに…ここにポクの爺ちゃはいるの!?」
美鵺「あなたの…お爺さん?」

美鵺の背後にクシャナが現れる。

ツァン「!?」
クシャナ「ここは生と死の狭間に生きる者のみの世界…
     去るのだ…青龍よ…」

戦闘開始。

●戦闘後

美鵺「あなたのお爺さんのことはわからない…
   それより本当に早く…この場を去らないと…」
ツァン「!?」

突然、黄泉比良坂の奥から光の手が伸びてくる。

ツァン「な…何!?」

ツァンがその手に捕まり常世に吸い込まれ画面が暗転。

美鵺「行っちゃった…常世に近づきすぎたね…」
クシャナ「もう帰っては来れないでしょう…
     あの奥に居るのは…『死』そのものなのですから…」
美鵺「なんとなく…わかるよ…
   だって、わたしにはあの奥へは行くことが出来ないもの…」

画面が明けると、ダイレクトにラスボス戦開始。

ラスボス:NIRVANA
●戦闘後

ニルヴァーナ「何故…? 何故…人間が…ワタシを…『死』を…拒む…」
ツァン「御免…ても…もう一度…
    もう一度、爺ちゃに会うまて…ポクは…また死ねない!」

ツァンがニルヴァーナを真っ二つに切り裂く。

ニルヴァーナ「オマエは…必要なのかもしれない…神の…」

ニルヴァーナが消滅すると同時に、
常世の底から「七つの光に取り巻かれた巨大な光」が飛び出す。

ニルヴァーナ「…が…受肉…する」

画面暗転。

暗闇の中、一人歩きつづけるツァン。

ツァン「ここが何処かも判らない…
    ポク…結局ここて死んちゃうのかな…」

その場に転んでうつぶせになるツァン。

ツァン「…結局…爺ちゃにも会えないままて…」

それでもすぐに起き上がるツァン。

ツァン「…いや!また限界ちゃない!
    脚も動く…!腕も上がる…!また…!!」

その時、ツァンの上の暗闇から光が差し、
逆光で顔は見えないが誰かが手を差し伸べる。

うっすらと見えるその者は、黄龍の装束を身に纏っている若者。

ツァン(誰…?知らない男の人…ても…この人は…)

ツァンの口元のアップ。
眼は画面に見えない状態で、頬を伝う涙を移しながらフェードアウト。

ツァン「爺ちゃ… 楓…爺ちゃ…」

ENDING
画面が明転すると、現世と思われる草原の上にツァンが一人立ちつくす。
背後からユキオが歩いてくる。

ツァン「ポクが青龍の力を使えなかったのは…
    爺ちゃがまた生きていたからちゃなかった…
    ポクが…爺ちゃの死を受け入れられなかったから…」
ユキオ「ツァン?」
ツァン「ても…もう逃けたりしない…
    ちゃんと受け止めるよ…楓爺ちゃ…」

ツァンが笑顔で振り返り、ユキオに向かって覆い被さるように抱きつく。

ユキオ「うぉい!」

ツァン(寂しくないよ…)

ツァンが抱きついたまま思い切り電撃を放出する。

ユキオ「ぐぎゃぁあ!!」
ツァン「愛情表現〜♪」

画面暗転。

ツァン(君がいるから…)

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