翼の拳とは


編集:ナニコロ
■翼の拳とは 〜気の存在〜
 翼の拳は月影なのはの気が翼の形となり拳に宿ったものである。
 『気』とは本来誰もが持っているエネルギーで、
 基本的には単純に体調を左右させるだけのものである。
 これを格闘技に流用すると、肉体に何らかの作用をもたらし、
 生命の状態に合わせて潜在能力を発揮させ、
 実際の能力より高い成果・性能を引き出すことが可能となる。
 特に空手や剣道などの多くの有段者が
 丹田(腹の下)に『力が溜まる』『力があふれる感じがする』『気を練る』
 などのよう語っていることから、気が存在することを示している。
 (注釈:現在は科学的にも一応、実証されている。
  素粒子であるか、分子であるかはまだ不明だが)
 加えて、気とは『強気』な人間ほど強いとされている。
 月影なのはは性別、体格・年齢的にも劣り、
 格闘技の才能も貧弱、更に言えば『内気』な少女である。
 そのなのはが、プロの選手と辛うじて戦ってこれた理由は
 『翼の拳=気の力』によるものが大きい。

 月影なのは他の練習生よりも勝るハードトレーニングを繰り返した上で、
 『才能が無い』と言われた過去を持つ。
 それでも、諦めないなのはが空手に転向して以後も、
 激しいトレーニングを繰り返した。
 月影なのはに空手の才能があったかというと、どちらかというと無い方であった。
 だが、諦めずに前に進もうとしたなのはの気は
 『内気(内に気を秘める)』と相まって、徐々に蓄積されて体内に宿るようになる。

 月影なのはが蓄積した気の力は、どの人間よりも大きくなったのである。
 それは月影なのはが『誰よりも『夢と希望』を信じた』結果である。
 夢と希望を信じる強い想いが、気の力を誰よりも強くし、
 拳へと宿り……『翼の拳』となった。

 その強い想いゆえ、『暦』に狙われることとなる。

 なお、『翼の拳』は万能なる力というわけではなく、
 あくまで『なのはが『辛うじて』プロの選手に勝てる』程度の力であることを、
 なにより無我夢中で撃った時に、偶発的に発動する力であることを明記しておく。



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