“九尾の狐”玉藻
玉藻ルートデモ


原案:エルさん
■玉藻ルート 中間デモ
条件を満たした所で中間デモが入る。

画面暗転。
胡弓のBGMが流れ、稲荷狐の像がフラッシュバックする。

?「嬉やな…哀しやな…」

 着物の裾と、狐の尻尾の一部が、スクロールする。

?「歓喜に…哀愁に…震えおる……」

 真紅の瞳のアップ。

?「交わる時が楽しみじゃ……」
■玉藻ルート 突入デモ
「今、格闘技会に新たな歴史が刻まれました」

 決勝ステージで勝利ポーズを取るPC。

「世界最強の王者に選ばれたのはPC選手!」

 暗雲が空を満たし、一切の光を失う会場。

?「フフッ、妾の目にかないし、強き者よ…」

 会場全体に艶かしい声が響く。

 妖艶な笑みに歪めた唇のアップ画面。

PC「何だ!?」

 凄まじい地響きとともに、大きな揺れが会場を襲う。

PC「あ、あれは一体…!?」

 落雷とともに、大地から、巨大な城が競り上がってくる。
 城の周りに万単位の銅でできた兵馬の大部隊が出現し、
 城門までの道の両脇に整列する。
 そして、城が完全に浮上すると、PCを迎えるように城門が開く。
 画面暗転。
■リョフ戦直前デモ
 城内画面に移動。

 薄暗い廊下の向こうから一人の男が姿を現す。

?「ふっふっふっ、ついに我が最高の強者に巡り逢り逢えたようだ」

PC「何者だ!?」

リョフ「我が名はリョフ。亡霊よ」

 両目を閉じて、微かに自嘲の笑みを浮かべるリョフ。

PC「亡霊…」

リョフ「まぁ、そのようなことは、この城では些細なことに過ぎぬ」

 そう言って、矛をPCに向けるリョフ。

リョフ「俺と戦え! 否応は言わさぬ!
    それがこの地に招かれた貴公の宿命なのだ!」
■リョフ戦後デモ
リョフ「どうやら俺の負けのようだな」

 矛を床に突き刺して膝をつくリョフ。

リョフ「だが、悔いはない。最期に貴公のような強者と戦えたのだからな…」

 リョフの身体が徐々に崩れて良く。

リョフ「行くが…良い…この先で…この城の真の主が…貴公を…待っている…」

 悟ったような静かな笑みを湛えて、風と消える武神。

リョフ「…チョウセン…これで…やっと…おまえの元に…………」

 画面暗転。 
■玉藻戦直前デモ
 リョフ戦後、長い回廊や階段、曲がり角の画面が映し出される。
 そして、『謁見の間』に画面が切り替わる。
 部屋の一番奥、
 暗闇に隠れた玉座に古代中国の『皇帝』の衣装を身につけた男が腰掛けている。

?「嗚呼、恋しなや…、嗚呼、哀しやな…」

 『皇帝』の元から声が響き、彼の顔がアップになる。
 それは人間ではなく、水晶でできた髑髏。

?「この想いは誰にも届くことなく、紅に燃ゆ…」
 
 髑髏の眼窩から紅い光が放たれ、真っ赤な液体が流れ落ちる。

?「見やれ。骨が泣きおる。想い人が来たと歓喜の涙を流しおる」

 『皇帝』の首から水晶髑髏が浮かび上がり、空中を揺らめく。

?「さあ、妾の切なき想いを受け止めておくれ」

 水晶髑髏から四方八方に閃光が迸る。
 一瞬、水晶毒をロ鷲掴みにした細い腕が映り、
 金色の髪をした漆黒の和服を纏った絶世の美女の姿が揺らめく。

 そして、最終戦へ……。
■玉藻戦後デモ
玉藻「素晴らしきかな…。嗚呼、素晴らしきかな…」

 戦闘後、額から血を流しながら立っている玉藻。
 心底楽しそうに、血を拭って舐める。

玉藻「これほどの魂……、嬉やな……、哀しやな……、苦しやな……」

玉藻「ふふふっ、楽しかったぞえ…」

 血塗れの凄絶な美貌を曝け出して妖艶に微笑む玉藻。

玉藻「ふ、ふふふっ、あははっ!」

 突風が巻き起こり、桜の花弁が無数に舞う。
 水晶髑髏が輝きを帯び、真紅の満月をバックに浮かび上がる。
 水晶髑髏が巨大化して、カタカタ笑う。
 そして、口をいっぱいに開いて、玉藻を一口で飲み込む。

 カタカタと笑いつづけながら、さらに、紫禁城の背景を髑髏が飲み込む。
 最後に髑髏の上顎が下顎から自身を飲み込んで消え失せる。

玉藻「ふふふっ、はははっ、あはははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははっ……」

 画面暗転。
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