『猫』


自分は大学へ通うため、部屋を借りている。
 部屋の窓からは、お隣の屋根が見えるのだ。
 赤い鉄の屋根なのだが、昼頃
(もちろん、休日や大学が早く終わった日)
に見てみると、猫が寝ている。

 すこぶる無防備に寝ている。

 思うこと。


 そのフカフカに柔らかそうな猫を
撫でてみたい!



 でも多分だめだろうな。
 猫だし。
 人様の屋根の上だし。

 そんなわけで。
 猫をおびき寄せるため、窓際にキャットニップかマタ
タビでも育ててみようかと、ほんの少しだけ考えていた
りする。

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