Masked Rider 〜神聖甲虫〜 STORY |
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かつて男は天才的な技術を持つ世界的な医者だった。 しかし、その才能に眼をつけらた、ある「組織」によって彼は拉致された。 一般には知られていないだけで、 世界中に数多と存在する「世界制服」を狙う組織。 「それ」もまた、そんな「ありふれた組織」の一つだった。 男は九死に一生を得て奇跡的に脱出する事に成功した。 それから十数年…男はたった一人で「組織」に復讐を誓い、 「全てが終わった」…そう思ったとき、 それから更に数年後…そんな男の物語。 男は酒に溺れ、街を転々としながら、 上等な服を着ている小さな少女。 「たすけて!」 少女は目の前にいた男に向かって叫び、しがみついてきた。 「あ…?どうした嬢ちゃん?」 子供特有の大袈裟な表現、もしくは冗談…だと思った。 「ちょっとよく話が見えてこねえな…なんでオマエが『殺される』んだ?」 少女は男の口調に少しずつ落ち着きを取り戻したかのような感じで、 「私…私が…私は…ミコだからって… 良く判らない話である。 「ミコってのは?」 男は戦慄が走るのを感じた「封印の巫女」という言葉には聞き覚えがある。 (「封印の巫女」だったと思う…) 男は思う。 「誰かに追われているのか?」 少女が答えたのは男が予想していたとおりのものだった。 「ゾンビハンター機関」 ビンゴだった…。 一般人など、たとえ意味がわからなかったとしても、 「そこまでですよ…」 不意に誰かの声が割って入ってきた。 「冗談きついぜ…」 男は周囲に目をやるとタメ息まじりにそう呟いた。 「嬢ちゃん…名前は?」 不意に男は少女に名前を尋ねた。 「?…クローディア…」 全く状況を意に介していないかのようなジャンの行動に、 「周りが見えていないんですか? ジャンは、ゾンビハンター機関の男を一瞥すると、 「生きたいか?」 聞いた後もジャンは、まっすぐとクローディアの瞳を見据えていた。 ジャンは口元に笑みを浮かべて立ち上がると、 「ビビんなよ…クローディア!」 ジャンの肩口がメキ!っと音をたてた。 その場に居た誰もが…そしてクローディアも驚愕する。 「怖ェか…?」 その問いに対し、首を横に振るクローディア。 「俺がオマエを護ってやる… 生きる意味を見失っていたジャンは、 だがジャンにとっては、 |
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●戦闘前
ジャン「てめえか…ZH機関のボスってのは…!」 戦闘開始。 ●戦闘後 ジャン「終わりだ…何か言い残す事はあるか?」 |
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●戦闘前
空間に地獄門が開き、その中に吸い込まれるように画面がフェードアウト。 ジャン「…ここは!?」 美鵺の背中に炎の翼が現れる。 ジャン「おまえは…?」 美鵺の背後にクシャナが現れる。 ジャン「!?」 クローディアがジャンの背後に隠れ、ジャンが身構える。 ジャン「チッ…また『それ』かよ…」 戦闘開始。 ●戦闘後 クローディア「…あ!」 突然、黄泉比良坂の奥から光の手が伸びてきてクローディアを捕まえる。 ジャン「何!?」 ジャンが手を伸ばすも、クローディアはそのまま常世に吸い込まれてしまう。 美鵺「待って!」 ジャン「…は!」 ジャンはためらうことなく常世に飛び込んでいき画面が暗転。 美鵺「迷うことなく走り出せるんだね…あの子の為に…」 美鵺「ねえ…クシャナ…もし貴方なら…私を…」 画面が明けると、ダイレクトにラスボス戦開始。 |
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●戦闘後
ジャン「何処だ!クローディアは何処にいる!?」 ジャン「チッ!退きやがれ!」 ジャンがニルヴァーナを真っ二つに切り裂く。 ニルヴァーナが消滅すると同時に、 ニルヴァーナ「…が…受肉…する」 画面暗転。 死者の魂の奔流の中で意識のないクローディアが漂っている。 ジャン「クッ!届かない!あと…あと少しなのに!」 ジャン自身の体も常世の浸蝕を受けて崩れ始める。 ジャン「護れないのか!俺はまた…!色んなものや大勢の人を犠牲にして… ジャンの体が伸ばしている右手と胸部から上を残して崩れ落ちる。 ジャン「どうすればおまえを助けられる!? 遂には伸ばしていた指先からも肉体が滅び始める。 ジャン「チクショオ…!『神』?『悪魔』? ボロボロになった手首だけを残してジャンの体が消滅する。 地獄門から「七つの光に取り巻かれた巨大な光」が飛び出すが、 ジャン「俺に力を…!」 次の瞬間、ボロボロの手首に巨大な光が入り込み、 地獄門から巨大な閃光が立ち上る。 画面暗転。 |
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画面が明けると、何処かの丘の上で目を覚ますクローディアが映る。
クローディア「…ここは…現世?私は…助かったの?」 呆けた様子で辺りを見回していたが、すぐにハッと気がつく。 クローディア「ジャン…どこ!?どこにいるの!?」 しかしジャンの姿はどこにもない。 画面が切り替わり何処かの闇の中。 ?「よもやこの海龍公…ナハイベルが… 禍々しく変化したジャンの肉体が映し出される。 ナハイベル「だが面白い…良いだろう… 再びクローディアの場面。 クローディア「ジャン…約束したじゃない…『私を護る』って…」 クローディアの眼から溢れ出す涙。 クローディア「私も約束守るから… 涙を拭うクローディア。 クローディア「だからきっと…帰ってくるよね…ジャン…!」 画面暗転。スタッフロールへ。 |
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