怨如巫女
〜A Psychic Medium〜
STORY

小ボス:九葵帯刀
●戦闘前

帯刀「何、お前はうらら、この九葵帯刀に何の用だ?」
うらら「知れたこと。
    あなたをここから先に行かせるわけには参りませんことよ。」
帯刀「何故だ、あの腐れ親父(ダディ)を討ち取るために、
   向かわねばならぬというのに。
   さては貴様、ダディと手を・・・・・?」
うらら「(つまらなさそうに首を振る)そうではありません。
    あの人はもはやこの騒動の元凶たる魔の元締め、
    それらの“影”に取り込まれたに過ぎません。」
帯刀「む、ダディのバックにそのような得体の知れないものがいたとは。
   だが、だからこそ退き下がるわけにはいかぬのだ。」
うらら「仕方がありません、この九鬼うらら、
    紅煌をあなたがた九葵家に譲ったとはいえ、
    九鬼流の剣術は衰えてはおらぬ所存。
    それを理解させてあげますわよ、ホーッホッホッホ・・・・・!」

 戦闘開始。

●戦闘後

帯刀「くっ、お前ごときにこの帯刀が・・・・・」

 うらら、帯刀の背中から紅煌を抜き取ると帯刀の目の前に掲げる。

うらら「これを御覧なさい・・・・・」

 うららが掲げた紅煌が鈍い光を放つ。

帯刀「な、紅煌よ、このわたしを見捨てるというのか・・・・・」

 うらら、帯刀に対して紅煌を放り投げる。

帯刀「(すかさず紅煌を受ける)おおっと・・・・・!」

 その時、紅煌はうららが持った時よりも強く光を放つ。

うらら「お分かりでしょう。
    単にあなたは実力を出しきっていないだけのこと。
    今後の闘いは魔界の者、そしてそれらを統べる者が相手なのです」
帯刀「・・・それまで、腕を、そして魂を磨け、ということか・・・・・」
うらら「そういうことになりますわね、ホーッホッホッホ・・・・・!」

 と、うららは去っていく。
 しかし、その笑い声はいつもよりも澄みきったように感じられる。

中ボス:美鵺
●戦闘前

 空間に地獄門が開き、その中に吸い込まれるように画面がフェードアウト。
 その中で待っていた美鵺の全身図が足元から顔にかけてスライド。

 最後に美鵺の目がアップになり閉じていた眼が開く。

うらら、「さて、また一仕事ありそうですわね」
美鵺「・・・ここは黄泉比良坂、生と死の狭間の世界、
   私のような狭間人の世界だよ、払いし者」

 美鵺の背中に炎の翼が現れる。

うらら「私はこの先にある魔の影、
    そして、それらを束ねし真なる魔を払わねばなりません。」

 美鵺の背後にクシャナが現れる。

クシャナ「ここは生と死の狭間に生きる者のみの世界。去るのだ・・・・・」
うらら「やれやれ、物分りの悪い方々ですこと」

 うらら、哭輪を美鵺たちに向ける。
うらら「さあ、どこからでもかかっていらっしゃい。
    ほーほっほっほ・・・・・!」

 戦闘開始。

●戦闘後

美鵺「何故、剣を止めるの」
うらら「今のあなたは手負い。
    それに止めを刺すほど、私は落ちぶれてはおりませんわ」
美鵺「情けをかけるの、でも、私は・・・・・」
うらら「ふふ、それよりも・・・・・」

 突然、黄泉比良坂の奥から光の手が伸びてくる。

うらら「おいでなさいましたか、では、ごきげんよう」

 うららがその手に捕まり常世に吸い込まれ画面が暗転。

美鵺「行っちゃった…常世に近づきすぎたね…」
クシャナ「もう帰っては来れないでしょう…
     あの奥に居るのは…『死』そのものなのですから…」
美鵺「なんとなく…わかるよ…
   だって、わたしにはあの奥へは行くことが出来ないもの…」

 画面が明けると、ダイレクトにラスボス戦開始。

ラスボス:NIRVANA
●戦闘後

ニルヴァーナ「何故・・・・・?何故・・・人間が・・・ワタシを・・・
       『死』を・・・拒む・・・・・」
うらら「ふふふ、もはやあなたの役目は終わりましたわ。
    何故なら、あなたが護りしものの先、それらを祓うのは、
    (哭臨を上段に構え)私の役目!」

うららが哭輪を振り下ろし、ニルヴァーナは真っ二つに割れる。

ニルヴァーナ「オマエは・・・必要なのかもしれない・・・神の・・・・・」

 ニルヴァーナが消滅すると同時に、常世の底から
 「七つの光に取り巻かれた巨大な光」が飛び出す。

ニルヴァーナ「・・・が・・・受肉・・・する」
うらら「ふふ、ついにおいでなさいましたか。
    この時をどれだけ待ち望んでいたことか。
    そう、今こそ・・・・・!」

 うらら、哭輪を天に掲げ、目を閉じ念を集中する。

うらら「色とアスラの子、命、それと九鬼刀馬の子、麗(うるは)。
    そしてそれらの子々孫々たる、
    この九鬼うららの御名において命ずる。
    冥き魂を持つ者どもよ、汝らの魂に住まう、
    闇の彼方に・・・・・、・・・!?」

 突然、うららの念が一時中断する。そしてうららの脳裏にある声が響く。

「ふっふっふ、今それらを汝に封じさせるわけにはいかぬな。
 わが楽しみも半減するというもの」

(この時点で一定条件で特別戦に移行。
 移行しない場合は以下のデモが流れエンディング)


 天を仰ぐうらら、更に男の声が響く。

「いずれ汝らも真にそれらと相対することになるだろう。
 今は戻るがよろしかろう」

 画面暗転。

 気がつくと現世の大地に立っているうらら。
 空に巨大な流れ星が飛び、
 その周りを取り巻いていた七つの光が地上に降り注いでいる光景。

特別戦:魏信天蓋
●戦闘前

 「涅槃」を退けどうにか「現世」に戻ってきたうらら。
 その目前に奇異な出で立ちの男が写る。

うらら「貴方ですか、我が儀を妨げたのは」
魏信「ふふ、今はまだ汝にそれらを封じさせるわけにはいきませんでな。
   それより御覧なされい。なんとも奇特な眺めでござるぞ。」
   暗雲垂れ込める空の中央に、巨大な光の柱が立ち、
   その周囲にはそれよりも細い七つの光の柱。
   ふっふっふっ…このただならぬ雲気、
   さぞや大きな災いの先触れなのでござろうな」
うらら「・・・貴方は、何をたくらんでおいでなのですか?」
魏信「汝は先程束の間に「死」を退け、
   それでこの世の災いの根を、全て絶てたとお思いか?
   天文を見るにも、この乱世はまだまだ続く。
   行く手に横たわるは待ち望まれた大乱の時代(とき)にございますぞ」
うらら「なんとも、あたかも傍観者の物言いですわね」
魏信「ふっふっふっ…この世の凶兆はわが吉兆…
   汝にかの大乱を生き延びることかないますかな…?」

 と、魏信、屍龍を召還して戦闘開始。

 なお、うららの場合は勝ち負けに関係なく、次のデモが流れ、
 そのままEDへ移行する。

●戦闘後

魏信「ふっふっふっふっふっ、流石は払いし者。
   その命、しばらく預けよう。
   再びまみえる時を楽しみに待っておるがよいぞ…。」

 画面暗転。

ENDING
 街中を歩いている平服のうらら。
 その目の前に二人連れの女性と少女が歩いてくる。

うらら「お久しぶりですわね、ミス・エルセリーザ」
エル「あなたは・・・・・」

 うらら、クローディアに気付き、一言。

うらら「ふむ、その少女は・・・・・」

 クローディア、エルの後に隠れる。

エル「知人から預かっているけれど」
うらら「ふふ、あなたには何から何までお世話になりますわね。
    “彼”についても私と帯刀とかで始末をつけるつもりでしたが。」
エル「それでも、まだ・・・・・」
うらら「分かっています、“彼”もすでに“影”に呑み込まれました。
    それを祓うは我がつとめ・・・・・。」

 突然、女性の形をしたエーテル生命体が現れる。

うらら「・・・・・!」
エル「・・・・・!」
生命体「異界の門は再び開かんとしています。
    あなた方にはそれに立ち向かうべき」
うらら「もとより、望むところですわ」
エル「また、やるしかないのね・・・・・」

 生命体、そのまま姿を消す。

うらら「いずれはまた闘わねばならぬときが来ましょう。
    それまでお互い壮健で・・・・・」
エル「・・・・・(しばらく間をおいてから頷く)」

 エルセリーザとクローディア、そのまま去っていく。

うらら「いずれにしても、終幕は近いですわね、
    ホーッホッホッホ・・・・・!」

 うららの笑い声が、澄み渡った青空に溶け込んでいくように感じられる。

 (スタッフロールへ)


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