原案&著作:茜丸さん
■ZOMBIE HUNTER機関
物語の舞台は「近未来」。
何らかの影響で常世(あの世)と現世(この世)のバランスが崩れ、
アンデッド関連の事件が急増している。
その現状を受け、大国同士で秘密裏に世界中の退魔組織を募り、
対アンデッドを主眼とした退魔組織の「国連」のようなものを築いた。
それがZOMBIE HUNTER機関である。
ZOMBIE HUNTER機関は世界中の退魔組織同士の協定を取り仕切ったり、
情報を仲介したりする役割を担う機関で、
それは「組織」というには余りにも巨大な、
いわば一つの「システム」のようなものである。
こと「専門分野」においては「国連」も裏から動かす事が可能とされる。
例えば、月華シリーズで四神をサポートしていた陰陽師の一条家や、
西欧圏に台頭するカトリックのヴァチカンをはじめ多数の組織が、
ZOMBIE HUNTER機関加盟組織として登録されている。
加盟組織はZOMBIE HUNTER機関への定期報告を義務づけられ、
年に一度、代表者を集めた(非常に殺気立った)会議が行われる。
そしてそれら加盟組織とは別に、
ZOMBIE HUNTER機関が直接抱えている退魔専用の破壊工作員が、
ZOMBIE HUNTERと呼び称されている。
ZOMBIE HUNTERのメンバーは、
「国連」のデータファイルを元に、全世界のあらゆる人種、業種の者達から、
生存能力の異常に発達した人間2000名を選び出し、一つの場所に集め、
結果、生存率1%未満の生存試験にパスした18名である。
彼らの出動は「国際警察」の出動のようなもので、
その際、加盟組織は派遣されたハンターへの協力を要請されることとなる。
■地獄門
現世の何処にでも存在している常世への入り口。
死者の逆流を防ぐ為に、その扉は空間的に閉じられている。
現世における四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の座を持つ四人の人間と、
常世の黄龍(死後の青龍)によって、その封印の安定が保たれている。
しかし近年、そのバランスが何らかの原因で著しく崩れている。
■黄泉比良坂
地獄門と常世の中間に位置する世界。
死してなお現世に執着する魂常世の思念は、大抵この辺に群がっている。
黄龍はここで地獄門を常世側から守護している。
四神関係者ですら、この先にある常世に関しては何も知らない。
■常世
その先に行って帰ってきた者はいない正真正銘の死の世界。
黄龍なども次の黄龍がきた時、常世に姿を消すとされる。
常世に足を踏み入れてすぐの所に、
神話によっては閻魔とか冥王とか呼び称される、
主天使(ドミニオン)のニルヴァーナが居る。
(「主天使」とは天使の9階級の中で第4の位に位置する天使の総称)
これが歴史上、臨死体験をした普通の人間が確認できた中では、
最上位の「常世の存在」であり、それ以上の存在については、
正確なことは誰にも判らない。
■常世の思念
生に執着する余り、黄泉比良坂から先へ行こうとしない死者の魂。
大抵は地獄門を抜けられずに群がっているが、
最初から地獄門をとおらなかったとか、
偶然にも地獄門を抜けてしまった連中が、
現世で「死霊」などと呼ばれて存在する。
■ZOMBIE
数多の「常世の思念」に憑依され魔物と化した人間。
生きた人間がなる場合もあるが、割と新しい死体もZOMBIEとなりうる。
これらが近年、異常な数で急増している。
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