カプエス
DJステーションシリーズ
『新・BOFストーリーズ』

ライブ1

作者 タイ米

 KOF等で活躍している格闘家達の住む所とはまた、違った位置付けに
ある『もう一つの世界』。
 ここでは、時代を超えて格闘家達が音楽でしのぎを削っていた。
 その中でも、爆発的な人気を誇る一つのバンドがあった。

 B.O.F.。

 正式名、バンド・オブ・ファイターズ。
 ネオジオの人気キャラ達で結成されたバンドである。
 メンバーは、ボーカルの麻宮アテナ、ギターの草薙京、ベースの八神庵、
キーボードのナコルル、そしてドラムのテリー・ボガードの5人であった。
 そして、彼らは今日も音楽界の最高峰のステージといわれる武道館のラ
イブを終えるのであった。

 控え室。
「いや〜、今日も最高だったな。まさか武道館でライブだなんて、最初は
夢にも思わなかったぜ」
 京のこのセリフから、今回のライブの満足度が伺える。
「そうですね。私もまだ、実感が湧きません…」
 アテナもまだ、興奮が冷めやらぬようだった。
「でも、武道館が終わったとなると、次はどこでやるんでしょう…」
 ナコルルが聞く。
「そんなの決まってるさ。日本で成功したら、野球選手の場合は、次はメ
ジャーさ!」
 テリーが答える。
「めじゃー?」
 ナコルルが首を傾げる。
「ようは、世界って事だろ?」
 京が言う。
「Yeah! その通りさ!!」
「ふん、こんなバカが世界とは、世も末だな…」
 今まで黙っていた庵が口を開く。
 視線は明らかに京の方に向いていた。
「おい、そりゃどういう意味だ!? 八神…」
「どういう意味も、そのままのつもりだが…」
 京と庵の間に険悪なムードが流れる。
「ちょっ…、二人ともやめてください!」
 アテナが止めに入る。
「止めるな、アテナ! 俺は、最初からこいつの事が気にくわなかったん
だ!」
「フン、俺もだ! 何が悲しくて、貴様と同じバンドをやらねばならんの
だ!」
 周りに緊張が走る。
「お願いします、テリーさん。二人を止めてください!」
 アテナがテリーに頼む。
「いいんじゃない? 『喧嘩するほど仲がいい』って言うし、このまんま
にしておけば…」
「そんな…」
 その時、ドアからノックする音が聞こえた。
「入りますよ」
 そして、控え室に入る一人の男。
「キム社長!!」
 ナコルルが叫ぶ。
 入ってきたのは、B.O.F.の事務所の社長、キム・カッファンだっ
た。
「ハハ、草薙君に八神君。相変わらず喧嘩しているようだね!!」
 京と庵のもとに近づくキム。
 満面の笑顔を浮かべ、歯をキラッと光らせていた。
「そんな、笑いながら言う事じゃ…」
 アテナがつぶやく。
「社長、ところで何しに来たんだ?」
 京がキムに聞く。
「そうそう、君達に話があってね。是非、事務所によってほしい」
「…事務所だと?」
「そう、君達の良き競争相手の紹介さ」
『競争相手!!?』
 この発言に、5人が一斉に叫んだ。

 唐突に現れたB.O.F.の競争相手。
 果たして、その正体とは!?



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