裏ラジオ!
『おりちゅぴ!』

第二十二回放送
〜あの兄弟〜

作者 ホッパーの手記さん

チャラッチャッチャッチャ〜♪チャラララ〜♪
チャ〜チャチャッチャッチャッ♪チャラララチャ〜♪

室伏「こんばんは!もし俺が神様だったら、ベガのオリコンを全段ブロッキング
 してみたい、室伏 崇ですっ!」
ホープ「こんばんは〜、もし私が神様だったらジョーのダブルサイクロンを全段
 ジャストディフェンス(しかも空中で)してみたいホープ・グリーンで〜す!」
「いや無茶言うなよ」
「室伏クンだってかなりムチャじゃないっ‥‥‥!そ、そんな事よりも、今日のゲストは?」
「はい!今日のゲストはFOW2の中ボス、"奴ら"です!」


グラス兄弟「兄のブラックグラスです」「弟のレッドグラスです」
     「2人そろって」「グラス兄弟です」
(BGM:「マトリックス・リローデッド」サントラデイスク2の5番、
    100人スミスのテーマに乗って登場)


室伏「サントラ持ってねぇと全然わかんねー!」

グラス兄弟「ハッ!」(中腰で武藤敬二の「プロレスLOVE」ポーズ)

室伏「プロレス知らないとわけわかんねー!というか無理して面白い事しようと
   しなくていいですからっ!」
兄弟「なんだそうなんだ」「せっかくネタ仕込んできたのにぃ」
  「ところで室伏君、髪切った?」「最近ゴルフどう?」
室伏「俺ゴルフやってません!タモリですかあんたらは!」
兄弟「で、今日は中ボスである我々に」「何の用かね?」
ホープ「えー、ここで一口解説。この人たちさも自分たちだけが中ボスを陣取って
 いるように振舞ってますけど、実際はキルマー、ミュー、グラス兄弟からなる
 ゴードン大統領の護衛隊「ガーディアンズ」の一番手、つまりレシオも計算上
 2人で1、という早い話が『ザコ』です」
兄弟「ザ‥‥‥」「ザコーッ!?」
室伏「ああ、小説「炎の城」でも面白いくらいアッサリやられたしね」
兄弟「ちょ、ちょっと待ってくれ!」「みんな聞いてくりょ!」
  「でも俺たちは最初はなんとあの、」「"暦"のレシェフを相手に善戦してたんだ!」
  「でもその次の話でいきなりギャグ化して」「仲間割れして負けたんだ!」
ホープ「何が言いたいんですか?」
兄弟「ギャグ化しなければ勝っていたんだ!」「あれはホパ手記の功罪だ!」
ホープ「いやー、シリアスにやっても絶対負けてたって」
兄弟「!!!!」
室伏「おいッ、ゲストのモチベーション下げちゃダメーッ!
   さ、さぁトークに入りましょうか!?」
兄弟「え、ええ実は‥‥‥」「お土産を持って参りました」
室伏「あ、それはどうもありがとうございます」
兄弟「キルマー様から頂いて参りました」「ナマ物で恐縮なのですが‥‥‥」
飼育ケースを置くグラス兄弟。
室伏「これは‥‥‥中でなんかモゾモゾ動いてますけど?」
兄弟「イキのいいタランチュラです」「10匹ぐらい詰まってます」
  「どうぞ遠慮なく」「お収めください」
室伏「うわぁーおゥ!?」
ホープ「キャアアアアあっちにやってよッッ!!!」
(テーブルから離れる二人)
兄弟「ご安心を。キルマー様がしっかりしつけておりますゆえ」「咬んだりはいたしません」
ホープ「咬まなくても嫌ーッ!!」
兄弟「なお餌は生きた虫を日に2回あげてください」「小さければ蛙とかでも構いません」
  「2日以上ほっとくと」「自分でケージを開けて餌を探しに回るのでご注意を」
室伏「いやムチャクチャ迷惑じゃないですかぁ!せ、せっかくですけどお返ししますッ」
飼育ケースをしまうグラス兄弟。
室伏「はぁ、はぁ‥‥‥そ、それでは気を取り直してグラス兄弟さんの事をお聞きしたい
   と思います!確かお2人はボディガードなんですよね〜」
ホープ「ゴードン大統領の護衛になったのはいつ頃からなんですか?」
兄弟「えー、ボディガードで名を上げて‥‥‥」「大統領閣下の直属になったのは‥‥‥」
  「今からたしか」「4年くらい前ですね」
  「ちなみに護衛するのは大統領閣下ではなく」「もっぱら新都庁舎が中心ですね」
  「ていうかあの人護衛いらねぇだろ」「だよね」
室伏「ははぁなるほど、そこで大統領補佐官のキルマー氏やミューさんと
   知り合ったわけですね」
ホープ「お2人から見た彼らの印象はどうですか?」
兄弟「キルマー様はまさに実直そのものだよなぁ」「"完璧"てイメージだよな」
  「でもあれだけ能力ありながら」「昔は何してたんだろねえ‥‥‥?」
室伏「で、ミューさんの方は?」
苦虫を噛み潰した様な表情のグラス兄弟。
「ああ、アレね、最悪」「もう出会いからして最悪だったもん」
室伏「ど、どんな出会いだったんですか‥‥‥?」
兄弟「よくぞ訊いてくれた!」「きいてよムロっち、とにかく非道いんだから!」
室伏(ム、ムロっち!?)
兄弟「俺らガーディアンズに就任した時に」「ミュー様んとこに挨拶しに行ったのよ」
  「12も年下とはいえ」「一応先輩だからね」
  「ちゃんと名乗って挨拶してさ、」「"よろしくお願いします"て言ったわけよ」
  「そしたら当時13、4才だった彼女‥‥‥」「なんて言ったと思う?」
室伏「な、なんて言ったんですか?」
兄弟「言うに事欠いて"ああわかった、」「とりあえずパン買って来い。"これだよ」
  「俺らパシリじゃねぇっつーんだよ!」「ふざけんなっつーんだよ!」
ホープ「‥‥‥それでどうしたんですか?」
兄弟「こういうのは最初が肝心だと思ったからね」「とりあえずボコる事にしたよ」
室伏「ボコったんですか!?」
兄弟「‥‥‥いや、ボコられた」「死ぬかと思ったね、あの時は」
  「そうそう、これ見てよ」
ブラックグラスが上を脱いで傷だらけの上半身をさらす。
室伏「うわぁ‥‥‥見かけによらずものすごい数の傷跡ですねぇ‥‥‥
   擦り傷斬り傷刺し傷、大きいのから小さい傷まで、胸、腹、背中にまで‥‥‥!」
ホープ「ま、まさにブラックグラスさんの今までのボディガード人生が
    どれだけハードだったかを物語ってますね!」
黒グラス「いやこれ全部、その時にミュー様につけられた傷。あ、火傷は最近だけど」
室伏&ホープ「!?」
兄弟「しかしそこは我々」「すぐに作戦を変更した」
室伏「さ、作戦を変更?」
兄弟「名づけて、"君は僕の子猫ちゃん作戦"」
  「要するに大人の魅力でもって、てなづけようとしたわけだ」
  「我が弟レッドグラスが彼女をデートに誘いました」「これをご覧ください」
レッドグラスが上を脱いで傷だらけの上半身をさらす。
特に首筋から腰へかけての大きな斬り傷が痛々しい。
兄弟「この大きな傷が」「その時のものです」
ホープ「いやデートだったんでしょ!?」
兄弟「いや最初はけっこううまくいってたんだけどね」「彼女を口説く途中でさ‥‥‥」
  「"ゴードン大統領よりも自分の方がいいよ"」「みたいな事言ってしまいましてね」
  「彼女てば"ゴードン命"な人だったから」「怒髪天を突いてね‥‥‥」
  「あの一閃はスゴかったなぁ」「ボク裂けるかと思いましたよ」
室伏「そ、そうだったんですか‥‥‥」
兄弟「なんとかなりませんか室伏先生ッ!」「このままだと僕達殺されまちゅ!」
室伏「いやここは子供の虐待110番じゃないし!」
兄弟「小説『炎の城』でもさ」「恐れ多くもゲストキャラである雪絵様に狼藉しまくりだし」
  「シャンデリアの下敷きになった時ゃスカッとしたね」「雪絵様グッジョブだったよね」
  「とにかくありゃ女じゃないね」「人間かどうかも怪しいもんだよ」
  「鬼だ。鬼だねありゃ」「オーガだね」
  「あ、このへんのくだり」「カットしといてね☆」(両手でチョキチョキポーズ)
室伏「あ、あの‥‥‥」
ホープ「そんなにすごい顔なんですか?」
兄弟「いや、顔は結構‥‥‥」「可愛い方なんですけどね」
(兄弟の真ん中にもう1人のゲストが立つ)
ゲスト「‥‥‥‥‥‥。」
兄弟「そうそうこんな顔」「顔立ちはまぁまぁだけど目つきが凶悪なんだよね」
  「髪もこんな風に両脇でカールしててさぁ」「コロネパンだ、コロネパン」
  「色気づいて肩とか露出させてさ、」「しかも黒と赤のドレスだ、ドギツイよね」
  「赤い布ヒラヒラさせてさ」「バッカみたいだよね」
  「大統領閣下の気を引こうと必死なんだよ」「あさましいよね」
  「男の気引きたいんだったらさぁ、」「まずあの性格なんとかしろってんだよね」
  「そこんとこわかってないんだよなぁ、あの鬼コロネ」
  「頭の栄養みんな戦闘能力にいってんだよ」
  「はははっ、うまい!そうに違いねえ!」「だろ?はっはっは!」


兄弟「ははは‥‥‥」「はは‥‥」


兄弟「あの‥‥‥」「司会者さん‥‥‥」
室伏「はい‥‥?」
兄弟「さっきからここにおわします‥‥」「この麗しい御令嬢はどなた様で‥‥‥?」
室伏「え、えーと、あなたがたと同じガーディアンズのミューさんです。
   第2ゲストとして途中参加してもらおうと思って‥‥‥」
ホープ「あとカット云々ですがこれ、もとより生放送なんですけど‥‥‥」
兄弟「‥‥‥」「‥‥‥」




(静寂)




ミュー「‥‥‥初めまして、ミューと申します」(スカートの両端をつまみあげ一礼)
室伏「こ、これはどうもご丁寧に‥‥‥」
ホープ「よ、よろしくお願いします」
ミュー「ところでブラックグラスさん、レッドグラスさん?」(聖母の様な笑みで)
兄弟「はっ、」「はいいっ!!?」
ミュー「何か私に言うべき事があるんじゃあありませんこと?」

兄弟「すみませんでしたァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」(両者土下座)

兄弟「お、俺ら調子こき過ぎました!」「ほんの出来心だったんですぅ!」
  「ば、番組を面白くしようと思って」「話を誇張しすぎましたぁ!」
室伏「え、そうだったんですか!?」
兄弟「いやホントは全部真実なんだけど」「シッ!バカ兄者!い、いえ全部ウソでした!」
ミュー「あなたたち、さっきカットしてほしいとかおっしゃってましたわね?」
兄弟「え‥‥‥?」
赤い布からスラリとサーベルが取り出される。
ミュー「お望み通りカットしてやるぜェ‥‥‥首から上をスパッとなァ‥‥‥!」
兄弟「ひあああああああああ!!!」(逃走)
ミュー「待ちやがれぇてめぇらぁぁぁぁ!!」


チャラッチャッチャッチャ〜♪チャラララ〜♪
「ごめんなさーいッ!」「すみませんでしたぁぁ!」「許してェ!」「許してたもれェ!」
チャ〜チャチャッチャッチャッ♪(斬撃音)チャラララチャ〜♪(も一つ斬撃音)

(何度も何かを刺す音)

ミュー「ふぅ〜スッキリした☆
    あーあー、2人とも"レッドグラス"になっちまったなぁ‥‥‥
    すみませ〜んADさん、オシボリくださる?手が血で汚れちゃったあ☆」
ホープ「そ、それではおりちゅぴ、また次回をおっ楽しみにィィィ!」(裏返った声で)

室伏&ホープ「お、おりちゅぴぃ!」
兄弟「ち‥‥ちゅ‥‥‥」「血ゅっぴぴぃ‥‥‥ッ‥‥‥!」

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