光が届かない闇の中で・・・・・


ビルの地下駐車場・・・・・。
集団は一人の中年の男に暴行していた。
「オラァッ!このクソ親父!とっとと死ね!」
「早くどかんカイ!さもないと・・・!」

罵声を浴びながら男は必至にこらえていた。手足に手錠を掛けられ、頭と口から少なからず血を吐いた。
意識が遠退いていく・・・・。

「こいつ、とうとう意識なくなったぜ・・・・。」
「やれ、トドメだ!」
という声に応えるように一人の少年が腕に刀を取り付けて男の腹に・・・・・。
(ザク!)
そして首筋の動脈に・・・・・。
(ザクッ! ブシュ〜〜!)

断末魔の声もせず、男の生命の炎は消えた・・・・・。
「楽斗屋!その生ゴミ片付けてその辺に散らばった血を水で洗い流しておけ!」
という仲間の声に
「オーケイ、わかった。」と少年は返事をした。
少年を残し、集団はそそくさと車でそこを後にした。

「さて、サツが来るまであと1時間ってとこだな。さっさと洗いながして退散しよう。」

付近に散らばった血をホースの水で流していた・・・・・。


 


3に進む
1に戻る
図書館に戻る