光が届かない闇の中で・・・・・
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| 東京上空に幾多の光の粒子が散らばり飛んでいる。 一般市民には目の錯覚にしか見えないのだろう。 それが一人の人間とも知らずに・・・・・。 敦郎とカズマの喧嘩(?)があった同じ日、上海にて。 「紗花!あのとき何があったの?」 友人だろうか、紗花に問いかけるが紗花はずっと下を向いたまま動じなかった。あの時の事がまだ脳裏から離れられない。 同い年の男の子にあんな事されて相当ショックだったのだろう。 「アンタ、最近元気ないよ?どうしたの?そんなに男の子にやられたのがショックだったの?アンタ、昔っからいい男を見ては口説きに口説いて・・・・よほど男好きじゃない!一部の男子から変態って呼ばれてたけど。」 しばらく時が流れた・・・・・。 すると、紗花は突然泣き出した。 「ショックだったのね・・・・・。」友人の少女が紗花の肩をポンと叩いてその場を去った。 翌日、紗花は昔、父の店の店員の周さんのいる道場にいて、一生懸命に拳法を習っていた。 |
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