光が届かない闇の中で・・・・・

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実は墜落した後、海中で光の粒子になって東京湾をさまよった後、隅田川をさかのぼっていた(多摩川と間違って)。
その後、深夜、誰もいないのを見計らって向島付近で川から飛び出し、近くのH高校の屋上で朝を迎えた。

その後、高校に侵入して保健室にある傷薬を持って消えた。

また、彼にはあまり体力がなかったために、飛んで二子玉川へ行くことは出来ず、電車で行くことにした(なぜか金持ってた・本人談)。

押上駅。浅草線ホームにて。(当時はまだ半蔵門線は押上まで開通してない)

午前10過ぎで、あまり人がいなかった。
ホームの自販機で缶ジュースを買って飲む。
丸一日、何も食べてなく、何も飲んでない。そのことを全く忘れてた。

「腹減ったな・・・・・。そろそろ昼か。」

そんなこと考えている間に電車はホームに滑り込んできた。
急行・羽田空港行き。
ドアが開き、数人の人間が降りていく。

電車に乗り、席に座る。

「とりあえず、東日本橋につくまでゆっくりしようか・・・・。」

その後、東日本橋で乗り換え、神保町という町までいった。オフィスビルが立ち並ぶ場所。

「あそこの店だ」

たまに楽器買にこの辺来るときに立ち寄る定食屋がある。

「お、来たな、カズマ!今日は特上カルビ定食を200引きにするから食ってけ!」
そういったのはこの店の店長だった。

「あぁ、どうもな、店長!じゃ、それ頼む!」

時間11時半、少しづつ混みはじめる。

カルビをほおばるカズマは考えていた。こんな高価なカルビを安くしていいのかと。

食べ終わり、店長に挨拶して店を出た。


 


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