氷の上に咲き誇る花


第一話〜明日へのきっかけ〜

作者 クラッシュさん


こんにちは!私、ホープ!!室伏クンの恋人なの。
室伏クンはあまり実感してないみたい・・・っていうか、照れ屋さんなのよ、きっと・・・。

昨日ねそんな彼が初めて私を誘ったの!すごく驚いたけど・・・。
夢じゃなかった・・私は何回も頬をつねって赤くなっちゃった☆(しかも痛い)
明日がデートの日・・・楽しみだなぁ・・・


時は変わり・・・昨日の1時10分、室伏の通う学校は昼休みだった。


室伏は教室で大きなあくびをしていた・・・
「ふあぁ〜・・・」
隣にいた木原が何か言いたそうな顔をしていたが、市川が先に口を開いた。
「なあ・・明日暇か??」
「んあ??」
室伏は気の抜けた顔で返事をした。
市川は呆れた目で言った。
「明日から休日だろ??」
「・・・そうだったな。家でドラクエ5ができるな・・。」
市川また呆れた顔をして言った。
「お前、ホープと付き合ってどれぐらいだ??」
「ん〜??2年ぐらいか?」
あくびまじりで答えた室伏を怒るかのように言った。
「そのとおりだ・・・」
室伏は軽々しく答えた
「やった!賞金or賞品は??」
市川はたまってた言葉を全て吐き出した
「アホか!!賞金なんてねえ!!デートにホープを一回でも誘ったことある   か!!??言ってみろ!!」
室伏は考えた・・・この静かな間に3分間・・・室伏は答えた・・・
「無い!!!」
それは自信に満ちあふれた声の大きさだった・・・
「無い!!!じゃねええぇぇぇぇぇ!!!!」
これはおそらく市川の必殺、「落雷」であろう・・もっとも怒りによって落ちた雷だろうが・・・
「なんなんだよぉ!!おこんなよ!!」
逆ギレをした室伏に市川は言った。
「このままでは・・・駄目になる・・」
室伏はエッ?ッとした顔でボーゼンとした。そして教室が静かになった・・・。
それをいいことに木原は初めて口を開く。
「そういう例は多いぜ・・・結構、積極的なのホープさんの方だしなぁ??
 このままだと・・なあ??」
室伏はギクッとした・・・
「今までもってきたのが不思議なぐらいだがな・・・」
木原は薄く笑って言った。
「なっ・・!!」
何も言い返せない・・・室伏の闘志に火をつけたのか・・彼はついに言った。
「女の一人や二人、デートに誘ってやらぁ!!誘えばいいんだろ!!!」
室伏は大きく叫ぶように言った。
「じゃあ・・明日って約束してこいよ。」
市川は笑顔で言った。
「ああ!!言ってきてやるさ!!」
そう言って室伏は教室を出ていった・・・。


 

第2話に続く
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