氷の上に咲き誇る花


第二話〜真っ白〜

作者 クラッシュさん


■あらすじ
室伏は市川and木原に挑発(?)されたことから事から、ホープをデートに誘う事になってしまった・・・。果たしてどんなお誘いをかけるのか??



室伏が教室から飛び出したあと、彼は、ブツブツと愚痴を言いながら真っ直ぐとホープのクラスに向かっていた・・・。
そして、ホープのクラスの前に立ってどうしようか悩んでいた。
これは初めての行動だった。
ホープを自分から誘うこと。
ホープに会いにこのクラスに来たり。
とにかく初めての行動だった。
「どうしようかなぁ・・・」
室伏はつぶやいた・・・あとに背中に激しい衝撃が走った!

ドスッ!!   「ぐわぁ!!!!」

と室伏は思わず声を上げた。
後ろを見るとオレンジ色の髪の毛をした青年が立っているではないか。
その青年は叫んだ・・・。
「オラァ!!なにやってんだ!?おまえ!?」
その青年は叫んだあと急に静かになって言った。
「ん?室伏か・・・?めずらしいな?俺のクラスの前に立ってたって事は?俺に なにか用か??」
室伏は背中を押さえながらひきつった顔で
「つぅ・・・和哉か??」
と質問の答えの前に名前を呼んだ。そう、この青年こそが青島和哉である。3年の夏までは、部活で付き合いがあったが、今では全くと言って顔を見なくなってしまった。
バレーボールが転がっているところを見るときっとバレーをしていたのだろう。
「バレーは外でやれよ!!このバカ!!」
彼は今までのストレス+青島の攻撃で怒っていた・・
しかし、そんな彼に慌てず対処を青島はした。
「まあまあ!怒るとホープちゃんに嫌われるぜ??」
「うっ!!」
室伏にとっては今、一番言われたく無いセリフだった・・・。そして、思わず声を上げてしまったのだろう。
「そうか!ホープちゃんに用なのか??残念だったな〜。今、外にバスケしに行 ってるぜ?」
勝手に話が進んでいるがはずれではない・・・むしろ、当たっている。
「あっ、そ・・わかった。」
室伏は冷たく答えて、下駄箱の方に走って行ってしまった。
「なんなんだ??あいつ??つまんねーなー・・絡んでこないし・・・」
青島は室伏を尾行(?)する事にした。


運動場

ホープは楽しそうにバスケをしていた。
室伏はコートに向かって歩いていた、それをコートの中のホープの友人が気がついて、ホープに伝えていた。
室伏とホープはそれなりに仲がいいとも評判だが、室伏が相手にしていないと言うこともかなり評判である、おそらくそれを知っているから、ホープの友人は驚いているのだろう。

室伏は照れながらホープの方を制服のズボンに手を入れながら上目使いで見ていた。
ホープは皆が見ていることを知ってか知らずか室伏の方に走って来て飛んで抱きついてきた。
「室伏くぅ〜ん!!会いたかったぁ〜!!」
室伏は真っ白になった。室伏は思った。
「(運動場のど真ん中で・・・)」
おそらく、周りの人物の事などホープは考えていないだろう。
皆、真っ白になってしまった。当然、尾行をしていた青島も真っ白になった。

キーン、コーン、カーン、コーン・・・・

休み時間終了の合図の学校の鐘の音だけが虚しく響き・・・
それ以外、さっきまでうるさいほどだった運動場の明るい声が消えてしまった。

室伏は周りなど、どうでもただ・・・

「(く・・苦しいから離せ・・)」

彼は窒息していた・・・・
彼の意識は遠のいてしまった・・・


 

第3話に続く
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