超機対戦

#4
レイファーガvsデスファーガ


デスファーガが完成し、数日。
ディヴァインの元に1通のメールが届いた。


゛親愛なる涅槃の皆様へ

突然のメール失礼致します。差し上げた設計図の方、役に立った様で何よりです。

早速ですが貴方方のデスファーガに対し決闘を申し込みます。

期日は1週間後、場所はアメリカ・ネバダ州・ポイント0078X地点。

それではお会いできるのを楽しみに待っております。゛


「ねぇディヴァイン。これって「ちょうせんじょー」って奴だよね?」
「…そうみたいだな。文から見て最初から計られていたみたいだ…よほど自信があるように見える。」

ルリルの持ってきたコーヒーを飲みながら私は冷静に応えた。だが内心煮え繰り返るほどの怒りに満ちていた。
そりゃそうだ。最初からおかしいと気付くべきだったのだ。今思えば幾ら精鋭であるシェイドとはいえ容易く設計図手に入れ過ぎだった。
……もしかしたらアイツは全部知ってたんじゃないか?そう思うと怒りが更にふつふつとこみ上げてきた。

「デスファーガ…勝てると良いですねぇ…」

その時アイツがまたやって来た。私は怒りを抑え様とこういう時用にとラルシャに頼んで作ってもらったカプセルをコーヒーで流しこんだ。

「…ディヴァイン?」
「…問題ない。シナリオ通りだ。」

心配そうに話し掛けるルリルに対し、私は何処かの司令が言っていたような台詞を返した。おそらく薬の副作用だろう…そう思いたい。

「力が強くても戦術が無ければ勝てる戦も勝てません。良ければとっておきの策を伝授しま」
「…問題ない。」

何時もはてこずる教授の嫌味も軽くスルーした。これもラルシャの薬の賜物だろう…凄いぞコレは…

「ま…私は客席で見守っていますよ。では。」

ちょっと不機嫌そうな顔をしつつ教授は去って行った。

「(勝った…!)」

ラルシャの薬の力とはいえ、私はあの教授(の嫌味)に勝てたのだ…こんなに嬉しい事はない。

「ディヴァインよ。」
「ラルシャか、凄いぞこの薬は…あの教授を瞬殺」
「何を言っておる?実は薬を間違えてしもうてな。お前のはホレ、こっちだ。」
「……ちょっと待て。間違えたって…ではこの薬は一体なんなんだ………?」
「…それはな…アレが良く出るようになる薬だ…」
「な!!!!????」

ラルシャお姉ちゃんのその言葉の後。ディヴァイン何処かへ行っちゃった。
アレが良く出るようになる薬って言ってたけど私には何がなんだかわかりませんでした。

「………クソったれが…!!」



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