超機対戦
#7
レイファーガvsデスファーガ
超機対戦〜レイファーガvsデスファーガ〜
デスビット…それはとてつもなくヤヴァイ代物だという事を彼女はとっさに悟った。
精神より身体の方が野性の感かのごとくRAYに回避行動を司令する。
その瞬間…
「ヒュンッ!」……と一閃のレーザーがRAYのボディを掠めていく。
「く!…甘く見過ぎましたか!?」
流石の彼女も苦汁を飲む。一体どれほどの威力か掠っただけだというのにRAYのボディは微量ながら融解した。
とっさに機体を起こし、再び回避行動に入る。
「ヒュンッ!」……と再び一閃。
後は繰り返し。野性的な感とやらでRAYを動かし、紙一重で一閃を交わしていった。
すると突然、
流れが変わった。
回避動作の前の一閃。ドカン!と言う爆音の後、被弾のエラーメッセージにけたたましいサイレン音が彼女を包んだ。
「………肩を持っていかれましたか…」
RAYの肩パーツは完全に消失していた。
これほどの威力を持つ光学兵器、おまけに目に見えない砲台からの砲撃と来た。
成層圏に近いこの高高度である。障害物などあるわけがない。狙撃にはまさにうってつけの場所。
「場所を誤った!?」
RAYは急降下していった。どうやら地上戦に持ち込むつもりらしい。
「かかった!」
ディヴァインも跡を追う。凄まじい爆音と共に地上に向かい急降下していく。
SOLの残骸が転がる砂漠の中、二つの巨人が再び合間見える。
「おそらくアレは人工衛星(サテライト)からの援護射撃!ココならば精密な射撃をしないかぎり当たる事はないでしょう!」
黒い巨人との間合いを一気に詰めていく白い巨人。勝負をつけるつもりらしい。
「狙うのは機関部…それで全てが…」
RAYの右手が唸りを上げる。
「終わる!!」
ドギュウウウウウウウウウウウウウンンッ!!!!
爆音と共に右手が黒い巨人に向かって勢い良く発射された。
だがそれが当たる事はなかった。 なぜなら…
先ほどまで前方にいた筈の
黒い巨人は消えていた…
「なッ!?」
そして驚いた彼女が次に見たのは…
巨大な鋏を振り下ろす巨大な黒い蠍の姿だった…
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