超機対戦

#6
レイファーガvsデスファーガ


観客席にて

ヘルレイオス「ホントに三分で片付けちまった…」
アーリィ「さっすがマスターのロボット!強いですねぇ…」
教授「まぁ…私とシェイドの奪ったデータのお蔭ですよ。」
ルリル「……何か私も欲しくなってきちゃったな…デスちゃん。」
シェイド「……どうでも良いがこんな大人数、俺のヘリには乗れんぞ?」
ラルシャ「待て。どうやら本命が来た様じゃぞ?」

カノン「ここからが本当の決闘か…ふむ、どう見る?ユディラス」
ユディラス「………」


〜超機対戦〜 レイファーガvsデスファーガ

「現れたか…」

量産型RAY-FAGA、『SOL-FAGA』を駆逐し満身創痍のディヴァインの前にそれは現れた。
白に赤のライン、緑色の目、そして天使の如き白い翼…デスファーガとまるで正反対のソレこそ『RAY-FAGA』だった。

「素晴らしい。予想以上でしたよ。貴方のそのデスファーガは…」

あの少女の声だ。ディヴァインはずれたメガネを直すと応えた。

「誉め言葉は良い。早く戦え。」
「…良いでしょう。」

RAY-FAGAの中の真紀はそう返すとRAYで空を指した。

「空中戦か…」
「お嫌いですか?」
「別にそう言うわけでは無いが…良いだろう。受けて立ってやる。」

ディヴァインが応えるとレイファーガは空高く飛び去った。
禍禍しい黒い翼を広げ、デスファーガもその後を追いかけていく。


「あ〜ぁ…飛んで行っちゃったよ…」
「これじゃあ見れないな…」
「マスター大丈夫でしょうか…」
「………多分な…」


高度85000フィート。成層圏ギリギリのこの位置で両者は対峙した。

高度85000フィート。普通の戦闘機じゃあこんな所にはまず来れないだろう。
ジェット機は空気を吸いこんで燃焼させて飛行する。所が成層圏近くのこの高さは空気が薄い。
つまりは思う様に燃焼できず大抵の飛行機は失速する訳である。良くそのせいでフライトシミュレーターで撃墜する事があるが、
それは個人的思いでなので伏せておこう(w
ともかくそんな85000フィートにはロケットか高高度偵察機ぐらいでなければ行けないという事である。
だが、今ここに巨大ロボットが2機向かい合っていた。

「無事付いて来れましたか…」
「当然だ…何だったらこのまま宇宙へ行ったたって良いんだぞ?」
「ふふ…それはまたの機会に取っておきましょう。」
「またの機会があればの話だがな…」

デスファーガが身構える。それに続いてRAYFAGAも身構えた。いよいよ超機対戦の幕が下ろされた。



「まずは軽く…」

最初に動いたのはRAY-FAGAだった。
右手を握り締めると、高速回転を始める。

「ファイアー・ナックル・ビート!!!!」

真紀の掛け声と同時に高速回転した右手が発射される。

「ドギュウウウウウウウウウウウウン!!!!」

爆音と共にデスファーガめがけ高速で襲いかかってきた。

「舐めるな!!」

対するデスファーガは瞬時に上体を反らし避けた。飛んで行った右手がRAY-FAGAに戻り、何もなかったかのように合体する。

「お〜流石です。ではこれならどうですか?」

何処か嬉しそうに真紀がそう言うともう1度『右手』を繰り出した。

<font size=5>「ファイアー・ナックル・ビート!!!!」</font>
「同じ手が二度も通用すると思うな!!」

RAYの右手を避けデスファーガが手刀を食らわそうと接近したその時!

「ドッガァァァァァァンッ!!!!」

手刀を胸を突き立てようとしたまさにその時だった。避けたはずの『腕』が頭部に直撃した。

「ぐッ…!!バカな!?避けたはずだ!!」
「…飛ぶのは右手だけではない…と言うわけです。」

飛んできたのは『左手』だった。右手と共に元の場所へ戻る。

「フリーズ・ナックル・ダンス。絶対零度で飛ぶパンチです。」
「………なるほどな…舐めていたのは私の方だったわけか…」

ディヴァインがそう言うと今度はデスファーガが先に動く。



「…今度はこっちの番だ。思う存分食らうが良い…行け…デス・ビットよ…」

ディヴァインがそう呟くとデスファーガの紅い瞳が更に不気味に輝いた



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