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ROUND1:「全日本異種格闘技選手権」
作者 タイ米
全日本異種格闘技選手権。
かつて、KOFの日本代表で有名な草薙京、二階堂
紅丸、大門五郎を輩出した、日本の格闘家にとっては
登竜門的な大会である。
この大会も、世界の格闘の祭典として有名なKOF
と同じく1年に1度の割合で行われてきた。
そして、今年もその大会の幕が開こうとしていた。
大会の会場に姿を現した青年が一人。
94年度大会の優勝者、草薙京である。
今回、彼は久々にこの大会に出る。
実は、招待選手として毎年誘われてはいたが、諸事
情により、参加する事ができなかったのだ。
だが、今回はそういったものはない。
というわけで、晴れて参加が決まったのだ。
京は会場を見ながら、自分が優勝した時の事を思い
出していた。
「そういや、ここからだったな。全てが始まったのは…」
呟いた瞬間、誰かが彼の肩を叩いた。
振り向く京。
そこには、彼のライバルである二階堂紅丸がいた。
「よっ、京。久しぶりだな…」
「ああ。久しぶりだな」
再び、京は視線を会場に戻した。
「あの時の事を思い出してんのか?」
紅丸が尋ねた。
「まあな。お前と会ったのも、ここだったし…」
「俺がお前に苦汁を舐めさせられたのも、ここだ」
その後、しばらくの間、沈黙が流れた。
それを打ち破ったのは紅丸だった。
「だが、俺はもうあの時の俺じゃない。KOFを通じ
て数段強くなったし、今のお前に勝つ自信だってある」
「言うじゃねえか…」
「京。悪いが、あの時のカリは返させてもらうぜ!」
「こっちも手加減しねえさ。返り討ちにしてやるぜ」
睨みあう両者。
二人の間で、早くも火花が散っていた。
と、突然、紅丸が視線を反らした。
「ま、今ここでやっても仕方ないな。俺達はシード同
士。当たるのは決勝だからな」
「そうだったな…」
「おい、京。決勝まで絶対負けるんじゃないぞ!」
「お前こそ、途中でくたばるなよ!!」
ライバル同士がお互いにハッパを掛け合った。
「お、そろそろ時間だ!!」
紅丸が時計で時刻を確認する。
「早速、会場に入るか…」
二人はゆっくりと会場に入っていった。
「うん。あの二人、両方とも凄い気の持ち主だな…」
会場に入った二人を確認する空手着の男。
見たところ、旅人という感じで、頭に巻いてある赤
い鉢巻が印象深かった。
「全日本異種格闘技選手権か。面白い大会になりそう
だ!!」
その男から、ただならぬ闘気が発せられた。
ROUND2:「未知なる強豪」
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