KOFXXオリジナル小説
『わたしの居場所』

02

作者 恵駆


―――――オルタナティヴ―――――
 
いつも黙ってる黒い人。
わたしは「オルタナ」って呼んでいる。
黒いマスクの中の顔を見たことはニーニもまだないらしい。
でも、その瞳はずっと、何かを真剣に見続けている。
とっても意志が強い人。
とっても意地が強い人。
 
「…………」
 
今日もやっぱり黙っている。
「奴は自分達と馴れ合う気はないから、話すだけ無駄だ」ってヌルは言っていた。
でも、わたしだけが知っている、とっておきの方法がある。
 
「……何だ?」
 
これがわたしのとっておき。
こうしてオルタナの目をじっと見てると話してくれる。
オルタナはわたしたちのことがきらいなんじゃない。
ただちょっと、話すのが苦手なだけだと思う。
 
「俺に何の用だ?」
 
でも、わたしのとっておきが通用するのはここまで。
 
「……用がないなら消えろ」
 
いつもそう言ってぷいと背中を向ける。
 
「フン……」
 
わたしがどこにも行かないから、自分がどこかに行っちゃう。
 
 
 
オルタナ、いつも一人で寂しくないのかな?
 
 
 
オルタナはいつも黙ってわたしをにらむからちょっと怖い。
でも、わたしはオルタナとおともだちになりたい。
 
 
 
どうやったらおともだちになってくれるのかな?
また今度、じっと目を見てみよう。


 

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