ルリルダイアリー


=ユディの寝起き=

すっごく、ユディは寝起きが悪い。
睡眠不足のディヴァインも悪いけれど、ユディには適わない。一時間ぐらいしないと
頭が醒めないみたいで、その時のユディには誰も近付かなかったりする。

この前、プラズマテレビが置いてある部屋で、テレビを見ていたら、ユディが
ふらふらと中に入ってきた。その時、ヘル兄ちゃんがバンドで出るから見ていたのだけれど
歌っていたのがユディが苦手だと行っていたアーティストだった。
何か騒がしくて歌詞が意味不明なのを歌っているから好きじゃないらしい。

嫌な予感がした。
ユディは怪獣みたいにテレビを睨み付けて『ヴァジュラ』のスイッチを入れた。
テレビのコンセントをハロに抜いて貰った。
それと同時にユディが『ヴァジュラ』をプラズマテレビに向かって振り下ろした。
どんどんテレビが壊れていった。

ギルティが良く物を切り刻んでいるのがあるけれど、これの方がもと怖い。
無表情だし、淡々とテレビを壊してるし。

ヘル兄ちゃんごめんね。見られないみたい。怖いよ……ユディが怖いよ………
通りすがりの天保院さんにお願いして、タロットカードを使ってユディに水をかけてもらった。
天保院さんはタロットカードで現象を起こせるから
ユディはテレビを見て”俺がやったのか?”って言ってた。

本人は覚えてなかった。


=ラルシャお姉ちゃんの料理=

今日はラルシャお姉ちゃんが中華料理を作ってくれた。ラルシャお姉ちゃんは特にアジア系の料理が得意で
中華料理が食べたいなって言ったら暇だから作るぞと言ってくれて作ってくれた。

むーちゃんが居たから一緒に食べようと誘ったら、お前が居るから良いかと言って一緒に食べた。

麻婆豆腐は丁度良い辛さだったし、餃子も美味しかった。

杏仁豆腐とか。

最初にラルシャお姉ちゃんの料理を食べようって言ったらむーちゃんが酷く嫌そうな顔をしていたから
どうして?と聞いたら、ぼそりと実験台にされるって言ってた。

戦闘員なら別に大丈夫じゃろうって色々お薬を入れるみたい。
料理は美味しかったのに、中に入れていた薬の影響でシェイドが倒れたりしたってぼそりと言ってた。
死なない程度には…とか後で治療出来るからとか、
だから食べるのが嫌なんだって。

だけど、ってむーちゃんが餃子をキープしながらぼそりと言って
”怒鳴っていたディヴァインが料理で気絶している様は良い”と笑っていた。

それがあまりに楽しそうだったから、私も笑ってしまった。


=エアコンが壊れた=

エアコンが壊れて、温度調整が利かなくて、部屋がすっごく冷えていた。ミユキが寒そうにしていたから
部屋から出した。寒かった。暑いのも嫌だけれど、寒いのも嫌だ。
いっそのことエアコンを完全に壊してやろうかと考えたぐらいだけれどそれだったら後が余計に大変だ。
片付けないといけないことがあって、ハイテクが詰まっている薄っぺらいアルミのようなシートを
被りながら片付けてた。

くしゃみした。

厚着したかったけれど、着るものだってなかった。

まるで冷蔵庫の中みたい。デストが足下に来てくれたけれど、寒い。
やっぱりエアコンを修理しようとして、道具を取りだしたけれど、届かなかった。エアコンが天井に設置されてるし。
その時に暇を潰すためにむーちゃんが来て、訳を話したら待ってろって言って
しばらく寒さと闘いながら待っていたらディヴァインを引きずってきた。何かディヴァインがぼろぼろだった。
ディヴァインにエアコンを修理して貰って、事なきを得た。

やっぱり文明に頼りすぎるのも良くないと言うか。ディヴァインにお礼を言って、頼まれていた書類を渡しておいた。
何か言いたそうなディヴァインだったけれど、アーリィちゃんに呼ばれてすぐに行っちゃった。

今度改めてお礼をしよう。


=テレビを見ていたら=

珍しいことにユディが来て、テレビを見ていた。
お昼のニュースで会談でガイア共和国やロシアとかアメリカが参加していたとか言っていた。
その時、ユディの目つきが変わった。聞いてみたけれど、何でもないとか言ってた。

ユディはここに来る前は何でもやって言うか、傭兵みたいなことをしていたみたい。自分のことは
余り話してくれない。イギリスの小さな街で産まれたとかぐらいしか話してくれないからだ。

何かあったの?って聞いて、少し考えた後でユディが言おうとしたら、むーちゃんが入ってきて
どうしてかは知らないけれどにらみ合っていた。

しばらくして用事が出来たとか言ってユディは去っていった。

話、聞きたかったのに。


 


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