ルリルダイアリー
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| =夏だね= お昼前にテレビを見ていたらニュースでイギリスの何処かの庭園でパーティが開かれて、そこにはいろいろな人が 招待されたって言っていた。サー・ダッシュウッドも参加していたとか言っていた。 その人の名前なら聞いたことがある。お金持ちで、その気になれば国一つを経済を使って麻痺させたりが 出来るんだって。教授が”人工衛星やサソリ型兵器を使う寄りも効率が良いですよ”とか言ってた。 ユディとシェイドもイギリス出身らしい。私はアイスランド出身って事になってるけど。 お昼ご飯を作ろうとしたらテレビに面白いのが映っていた。 六十センチぐらいのひまわりがパーティの給仕をしていて、とても可愛かった。 ”見てみて。夏みたいだね”って言ったら、寝ていたむーちゃんが沈黙して”……違うだろ。それとこれは”と 言っていた。どの辺がおかしいんだろう……ひまわりが給仕をする季節になったんだな。 =どうしよう?= ディヴァインに開発中の兵器の設計図を見せて貰って、どの辺を改良したらいいのかお前の意見を聞かせて欲しいとか 言われたので、私なりに改良点を上げて、それをディヴァインに渡しに行こうとした。 仮眠室でディヴァインが寝ていた。眼鏡を着けて寝ている辺り、忙しいんだろう。 天保院さんが前に”彼には十分気を付けた方が良いですよ。貴方のためにも”と言っていた。 ユディは”教授もディヴァインも裏で何を考えてるのか…”と言ってた。 確かにディヴァインはデストロイド・ギアやアーリィちゃんのことがあるけれど。 もしも、選択しなくちゃならない時が来たら、私は何を選択するのだろう? 本当は……迷ってる。 ディヴァインの枕元に封筒を置いておくと、髪の毛にゴミがついていたので引っ張って取った。 そうしたら、大変なことに。 私の手にディヴァインの髪の毛は十本ぐらい残っていた。 抜けたみたいだった。 怖くなって逃げた。このことについては黙っておこう。 |
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