悪闘L&A
DARK PHASE 2「装着」
ここはおそらく、しばらく使われてない倉庫かなにか。
証拠としては、他に比べて色の薄いところがちらほらと
壁や地にかけて落ちていること。
それと、照明がないことか。
「…君は……もし、ここから逃げたくなったら……
まず……どうする?」
トガイのその質問は、かなり悲観的な形で質問されていた
。
「……奇跡とかを信じるかな」
アテナはその質問を、少し違う見方、言い方で返した。
やや自分らしくない言葉ながら。
「その奇跡っていうのは、友達が助かって、あたしも
助かって、それで助けが来る………………
なんて、そんな奇跡だったらいいな」
奇跡なんてそう簡単に喋るものではない。
それに甘すぎる奇跡だ。
が、今だけはそれにすがるしかないかも。
アテナの言葉には、そういう感情があった。
「……へぇ。『そんなこと』を期待してるんだ……」
トガイは立ちがり、アテナの顔をわざわざ一蹴りして、
倉庫入り口に向かった。
だったら……こんなことをしたら、どうなんだろうね?」
入り口付近に、赤い、丸い、何かがとりつけられた。
「…それは……?」
「爆弾さ……君たちの…肉が散る様を見る…
ためにね……」
その台詞を言ってコンクリートの床に体をついている
アテナのほうを見ると、トガイはゆっくりと、
恐ろしさを押し出して笑みを見せた。
「何を考えてるの……あなた」
アテナもキッと目をむいて、トガイに言葉を言う。
「……………」
無言でアテナのほうに向かっていく。
「………………何も♪……」
トガイは再びアテナの背中を踏んで、かかとでそこを
グリグリ、と…。
「いっ……」
まだ、あなたにつけられた傷が痛む。
そんなとこを狙うの…
それがトガイの性分だ。
アテナから脚を放すと、彼は倉庫の入り口に歩いていった
。
「最後のひととき……走馬灯、見れたらいいね」
トガイが出ていくとき、そのシャッターも閉まった。
倉庫の外。
「よお……」
そこの倉庫によりかかって日野壮介がトガイを待っていた
。
壮介の目は、トガイを見ている。
「どうだった?あいつら」
壮介の二人が気になると言うその言葉。
トガイも答えてやる。
「元気だよ…うるさいくらいに…」
「そうかい……ホントに元気そうで」
信頼のおけるパートナーとして………。
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