悪闘L&A


DARK PHASE 6「脱出」

「…これって……!!」
急にアテナの頭の中に浮かぶ映像。

暗い中に繋がる、赤と青の線。

ドクン

それだけで終わらない。
再び自分の鼓動が大きく波打つ。
(まただ……!!今度はなに…!)

(好都合………!!)
クレアヴォワイアンス。
これほど好都合な能力の復活はない。
「リリス」
「ん」
「さっきは、取り乱しちゃってごめん」
指を立てて笑うアテナの顔からは、附いたものは
すっかりとれていた。
リリスもそれを感じ、くすっと一つ笑顔になった。
って一瞬だけだが。理由は…
「って…爆弾!どどどどどうするんだよ〜!」
00.20.19.18...
それでも、もうアテナは脅えることはなかった。
「それは…こうするの!」
そう言って、彼女は赤と青という2つの線の奥に指を入れ
ると、
その指でタイミングよく両方の線をひきちぎった。
「えええええ!?」
二者択一の選択かと思いきゃ、こんな思いがけない
3つめの選択。
リリスは動揺するしかなかった。
「ばばばばば…」
言いたいことはあれだ。が。
「大丈夫」

00:05.04.
03.

02.

01

………………



「と…とま…った……こわかったよ〜」
リリスはまだ脅えた感じでそう言葉を吐くと、爆弾の
ある壁につっぷした。
「ふう…よかったあ〜」
アテナもなにかしらの糸が切れたのか、地面にへたりと
両手をついてしまった。
ちなみに背中などについた傷は、もう治っていた。

「こうなったらここにはもう用はないわ」
手首、足首といった首を回し、これからのために
アップをしながらアテナは言う。
そして右後ろに首だけを向けて確認。
「あなたも、そうよね」

「万事OK。闘う準備はいつでもできるよ!」
リリスも完璧な体調のようだ。
「じゃ、あとはここを開けるんだよね。その役目は」
そのリリスの言葉をアテナの手ひとつが遮った。
「その役目、あたしに一任させて。どこまで力が戻ったか
見ておきたいし」
確かにさっき、アテナの力は突然戻っただけで、
最大値まで力が戻ったかはわからない。
ただ、アテナはもう一つ、役を立候補した理由が
自分なりにある。
「それに……」

「それ、あたしはよく解るよ」
「ありがと。なら、さっさとここから脱出ね」

目をつぶって、右手に力をこめ、呼吸をととのえて…
アテナの手に、赤い光が集まり、鋭い刃となる。

「はああっ!!!」
腕についた刃は、邪魔な扉をきりさいた。
そして外に出たふたり。
そこで目にしたのは。
「ど…」
「どうして?どうなってるの……」



「悪闘L&A」7へ
「悪闘L&A」5へ
図書館に戻る