カプエス
DJステーションシリーズ
『ねすちゅぴ』
3 後編
作者 タイ米さん
♪チャラッチャッチャッチャ
チャラララ〜
チャ〜チャッチャチャラララ
チャチャッチャッチャッ
チャラララ チャ〜
(CM明けジングル)
イグニス「さて、ここからは我々が番組を進めましょうかイグニス?」
ベガ「そうしましょうベガ!」
マキシマ「お、おい待てよ! 二人とも…」
勝手に司会者の席に座り、フリートークを始める二人。
マキシマの声で、やっとこっちを見る。
ベガ「おお、そうだったベガ! ゲストを紹介するのを忘れてたベガ!」
イグニス「ベガちゃん、しっかりしてくれイグニス」
ベガ「失敬失敬…ベガ」
マキシマ(おっさんに『ちゃん』づけかよ…。正直きついなぁ…)
イグニス「さて、紹介しようイグニス! 我がネスツのサイボーグ、
マキシマ君だ!!」
マキシマ「ども〜っ、ゲストのマキシマっす」
ベガ「マキシマ君、君はゲストだから固くならなくていいんだよベガ」
ベガがこちらに微笑んでくる。
マキシマ(この面々で固くならない方がおかしいだろ…)
イグニス「さてっ、それでは早速、ふつおたでも読むかイグニス!」
ベガ「うむベガ!!」
マキシマ(いきなりゲスト無視かよ…)
イグニス「はい、こちら住所不定、ペンネーム『だから「鉄雄」って
呼ばないで』さんからイグニス!!」
マキシマ(誰だか丸わかりだな…)
イグニス「お前ら〜! 今日は俺の心の叫びを聞いてくれ〜!! 実
は俺、ちゃんとれっきとした名前…というかコードネーム
があるんだが、みんな俺に会うたび「鉄雄」「鉄雄」って
言うんだよ! っていうか「鉄雄」って誰だ〜!! 責任
者呼べ〜!! 俺のMAX超必でゴリゴリいわせたらぁ〜!
……フゥ、日頃のストレスが晴れたな。どうせあのバカ総
帥、聴いてるわけねえもんなぁ! ギャッハッハ!!」
イグニスがハガキを読み終わる。
マキシマ(あ〜あ、ご愁傷様。聴いてるどころか、今これを読んでる
のがその責任者だなんて…)
イグニスから溢れんばかりの殺気が感じられる。
ベガ「イグニス殿?」
イグニス「いい度胸ではないか、K9999! お前のMAXガード
後に、すかさずブルータルゴッドプロジェクト喰らわせて
ちゃんと痛みを味わわせてくれる…」
そう言うとイグニスは立ち上がり、ケイオスタイドで窓をぶち壊し、
スタジオを出て行く。
イグニス「うおぉぉぉ〜っ、思いしれぃ! こんのモルモット風情が
ぁぁぁぁぁ〜っ!!」
イグニスの姿はあっという間に見えなくなった。
ベガ「おやおや、イグニス殿も結構、短気ですなぁ。仕方ない、ここ
からは私とマキシマ君で進めていこう」
マキシマ(あ、一応覚えてたんだ…)
ベガ「はい、こちらアユタヤ遺跡近辺にお住まいのペンネーム『アイ
ゴー』さんから」
マキシマ(アイゴー?)
ベガ「お二人さん、聞いてくれ! 今、俺はどうしようか悩んでいる。
実は、とある秘密結社に所属しているんだが、同僚にまともな
奴が少ない。「オワー」しか言わない馬鹿ゴリラや「ヒョーヒ
ョー」とうるさいナルシスバカ。究極は「ムッハ〜」で今年の
流行語大賞を狙ってるとかほざく、半不死身の総帥。もう、こ
んな組織にはついていけません。おそらく同じ境遇にいると思
われるお二人さん、どうか良きアドバイスを…」
マキシマ(大変なんだな〜、こいつも…)
同情するマキシマ。
その時、ベガのまわりから大量のサイコパワーが噴出する。
ベガ「あの眼帯ハゲめ〜、あのバカ二人と私を同類にするとはいい度
胸だ。胸の傷の上に、でかい風穴を空けてくれる! サイコク
ラッシャー!!」
ベガもサイコクラッシャーでスタジオを壊し、そのまま去って行く。
マキシマ「お〜い、ちょ…」
ベガが出て行った瞬間、スタジオが衝撃に耐えられなくなったか、
遂に全壊する。
マキシマ「ノワ〜ッ!!」
数分後、マキシマ他、スタッフは全員無事であった。
K´は未だわからず…。
スタッフのやまやま(山崎)からまとめろと指示が入る…。
マキシマ「ま、まとめる!? そうだなぁ…。二人とも、帰る前に
スタジオちゃんと直してけ〜!!」
マキシマの叫びが夕日にこだまする。
ラジオでは「ねすちゅぴ」のエンディングテーマが流れていた。
♪ねすちゅぴ ちゅっちゅぴ〜、ちゅっちゅぴ〜
ねすちゅぴNo.1!
この指止まれ!!
(エンディングテーマ:ねすちゅぴNo.1
唄:K´、マキシマ)
ちなみにK´は病院に運ばれ、3日後に意識が戻る。
今は順調に、回復しているらしい…。