カプエス
DJステーションシリーズ
『新・BOFストーリーズ』

ライブ7

作者 タイ米

 キムプロ事務所内。
 召集されたBOFと高嶺響。
 切り出すキム。
「今日は君達に、とてもいい話を持ってきた」
「いい話?」
 京が聞く。
「実は『R・B』ことルガールプロデューサーが、今度ドラマの主題歌を
作る事になってね。その歌を歌ってくれる人を募集してきたのだ」
「ルガールプロデューサー!?」
「あの、世界でも5本の指には入るといわれる名プロデューサーですよね。
彼の出す曲は必ずといっていいほど大ヒットするらしいですよ!」
 テリーもアテナも驚く。
「そんな人がプロデューサーになってくれるかもしれないんですか?
何か、夢のようですぅ…」
 ナコルルが目を輝かせる。
「とはいえ、その為には厳しいオーディションを勝ち上がらなければなら
ない。君達にも相当頑張ってもらわなければなるまい…」
「ちょ、ちょっと…」
 そこで京が止めた。
「何だね?」
「『君達』って、もしかして、響も出るのか?」
「当然。君達はライバルだからな。ハッハッハッハ…」
「よろしくお願いします…」
 ボロ〜ンと白いギターを鳴らす響。
 周りの空気が一気に湿っぽくなる。
「♪オ〜、セニョール。あなたはセニョール。
  どうしてセニョール。涙のセニョール…」
 涙のセニョールを歌いつつ、不気味に退出する響。
 一瞬沈黙の後、庵が京に話しかける。
「おい、京」
「何だ…」
「俺達は、あんな奴がライバルなのか?」
「言うな。俺も今、そう思ってたところだから…」

 一方、ドラゴンプロでも『R・B』のオーディションに向け、着々と動き
出していた。
「どうしたんですか、社長。この前のオーディションで契約した新人達まで
集めちゃって…」
 香緋が聞く。
「決まってんだろ! この前シェルミーが話した『R・B』オーディション
の為に呼び寄せたんだ!」
「え、出る気ですか!? そんなのに出たらまたうちの評判ががた落ち…」
「裁きの灰皿〜!!」
「ぐげぇ〜っ!!」
 香緋、山崎の灰皿で気絶。
「とにかく、出るからにはうちも最善を尽くす。今いるメンバーで『R・B』
のオーディションを勝ち取る!!」
「でも、どうするのよ。キムプロはBOFに高嶺響まで出すって言ってたわよ」
 シェルミーが言う。
「安心しろ。こっちも手を打ってる。シェルミー、あかり、ダルシム、柳生十
兵衛ズでまずバンドを組む」
「え〜っ!!?」
 一同、驚く。
「そして、リュウ。お前はソロで出ろ。シンガーソングライターとしてな」
「いいだろう…」
 了承するリュウ。
「なるほど。それぞれBOFと響に対抗できるんをぶつけたわけやな!」
 納得するあかり。
「そういうわけだ! これぞドラゴンプロ最強の布陣! てめえら、ぬかるん
じゃねぇぞ!」
「オ〜ッ!!」
 声を高らかに上げるドラゴンプロのタレント達。

 だが、気絶している中、香緋は思った。
 こんな連中が最強の布陣で、果たしてドラゴンプロはやっていけるのか、と。

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