裏ラジオ!
『おりちゅぴ!』
第十六回放送
〜特別編 咲耶さんバースディ編〜
作者 蓮華さん
何となくいつもよりも飾り付けられている放送局。
チャラッチャッチャッチャ〜♪チャラララ〜♪
チャ〜チャチャッチャッチャッ♪チャラララチャ〜♪
アイン「皆さんこんにちは。今回の司会を任されました、政府武力組織「ホーリーナイツ」のアイン・ファルトです」
フュンフ「同じく、フュンフ・グスヴァス。さて、今日は……」
室伏「緋村咲耶様のバースディ記念パーティだ!!」
アイン「……あの、その、プレゼントらしいものはいったい何なんでしょう?」
室伏「無論、プレゼントだ。中身はメイ……(ごほっ)いや、何でもない。……咲耶様は何処に…?」
フュンフ「進めようよ。……なんか、すごい妖しかったんだけれどさ」
アイン「(様付け…)……ゲストであり、主役の緋村咲耶さんです。どうぞ…(目配せ)」
フュンフ「……うん、解った(リュックサックから何かを出す)」
室伏(大騒ぎで)「ハッピーバースディさく……(ぐるんっ、ぐいっ、ざくっ、どすっ、べたっ)」
咲耶「始めまして、あの、こういった場ははじめてなのですが……」
アイン「大丈夫です。今日は貴方が主役ですから、よろしくお願いします」
咲耶「はい。こちらこそよろしくお願いします(一礼)」
フュンフ「ふぅ……やっぱり、マーシャルアーツってやっておくべきだ」
見ると、布ガムテープで口と目をふさがれ、荷造り用の紐でぐるぐる巻きにされている室伏が居た。
ああ見えてもマーシャルアーツの使い手のせいか楽勝らしい。
アイン「お疲れ様です」
咲耶「あの……一体?」
フュンフ「咲耶さん、気楽に気楽に♪」
咲耶「はい……ところで、この飾り付けは?」
放送局の飾り付けは誕生日にプラスをしてひな人形が飾られている。しかも七段飾りだった。
そしてテーブルの上には和洋折衷、ごちそうが並んでいる。
アイン「隊長が言うには日本では3月3日にこうやって祝うようですね(出身、ポーランド)」
フュンフ「近いし、あわせてみたんだけどね(出身、イギリス)……変?」
咲耶「いえ、嬉しいです。ありがとうございます(微笑)」
アイン「誕生日は一年に一度の大事な日ですから」
フュンフ「オレらのは結構暫定的なのばかりだけどね」
室伏「ふがー(見えない)ふごー(外せ)!」
咲耶「あの、変な音が」
アイン「気のせいです」
左手をさりげなく下げると、音が止んだ。
フュンフ「そうそう、放送局スタッフ一同とオレらからのプレゼント。はい(包みを渡す)」
咲耶「開けてみていいですか?」
アイン「どうぞ」
フュンフ「気に入ってくれると嬉しいんだけれど」
咲耶「これ、着物ですね。それと、浴衣……」
アイン「日本の民族衣装らしいですね。隊長の御学友に選んでもらいました」
フュンフ「オレら、日本の伝統文化って言っても、すき焼きとか寿司とかしか知らないし」
咲耶「面白い方ですね。それは服ではなくて、食べ物ですよ」
フュンフ「和菓子とかすあまとかあるみたいだね。和食は余り食べたことないんだ」
咲耶「今度、ごちそうしますよ」
フュンフ「ありがとう。運転と同じぐらいに食べるのも好きでさ」
室伏(何とか脱した)「俺からのプレゼントをさく……(プレゼントを中から出して突きつけようと)」
アイン「THE FIRST CRY IN HADES(NOT
GUILTY)!!」
咲耶「あの、何か乾いた音が……」
フュンフ「……多分、クラッカーの変わりだよ。他の人からのプレゼントもあるからね」
拳銃を使っているがサイレンサーをつけているらしく音がそんなにならない。
指さしたところには他にも大量のプレゼントなどが置いてある。その頃、別の所では。
室伏「……うっ……何で俺ばかり……」
アイン「興ざめますので、それにメイド服なんてあげないでください」
なかなか、酷いことを言う。
室伏「誕生日は騒ぐものだろ!それにメイドは男のロマンだ!」
アイン「……それ以上言うと、ホープさんに浮気したと通報させてもらいます」
室伏「卑怯だぞ……」
アイン「喰らいます?MAGNET HOLIC?(ちゃきっ)」
睨むようにして言うと黙る。ちなみにMAGNET HOLICとはアルティメット・ブレイク・ブリット
(完全破壊弾)を相手に撃つ技だ。無言で簀巻きにしていると、スタッフに頼んでコンテナに乗せていた。
咲耶「皆さん、誕生日を祝ってくれて、本当にありがとうございます」
フュンフ「それぐらい咲耶さんは人気者だって事、誇りに思うべきだって」
咲耶「そう……なんですか……?ところでアインさんは何を?」
フュンフ「……知らない方が良い。(唐突に話題を変えて)今日はもう一人ゲストを呼んでるんだよね。どうぞ!!」
狗神貴彦「やっほー咲耶!!」
咲耶「貴彦、来ていたの?」
フュンフ「特別ゲストだからね。他にも招待状を送ったんだけどこなくて…」
咲耶「送ってくれていたんですね」
貴彦「何かニュースで、「とおりま」ってのに襲われたとか言っていたけど、あ、これ……」
アイン「……はぁ、撃っておくべきでしたね。用事、終わりました」
咲耶「お疲れ様です。……これは……」(咲耶、つつみを受け取り、開ける)
貴彦「はい。プレゼント。新しいリボンなんだけど気に入ってくれると嬉しいな」
咲耶「……本当にありがとう……」(涙ぐむ咲耶)
フュンフ「え?泣いてる?泣かせた?」
咲耶「いえ……嬉しくって……本当に……私のために……」
アイン「どういたしまして。さて、お祝いしましょう。泣かないで、パーティはこれからと」
フュンフ「それって、確かアイン姉が読んでた本…適当に」
貴彦「このごちそう食べて良いの?」
アイン「ええ。でも、その前に」
フュンフ「はい。これ使ってね(クラッカーを貴彦の方に投げる)」
貴彦「どうも、んじゃ」
一同「緋村咲耶(さん)誕生日おめでとう!!」(パーン!)
咲耶「……はい……本当に……嬉しいです……」
貴彦「さて、食べるぞ。残ったら持って帰って良いんだよね……あー、食べるな、フュンフ!」
フュンフ「お腹空いちゃってさ。食べたもの勝ちじゃない?咲耶さんが主役だけど」
アイン「それでは、これにて、おりちゅぴ特別編〜はぴはぴばーすでぃ咲耶さん〜を終わります」
咲耶「祝ってくれた皆さん、本当にありがとうございました(深々と一礼)」
チャラッチャッチャッチャ〜♪チャラララ〜♪
チャ〜チャチャッチャッチャッ♪チャラララチャ〜♪
室伏「……お、おりちゅぴ……ちゅっぴぴぃ!!!誰か……助けてくれ」
貴彦「年に一回の記念日だからね」
注
THE FIRST CRY IN HADES(NOT GUILTY) 2222+ABCD
マリオネツテン・シュピラーから大量の絃が出てきて、相手を絡め取る。それからアインが
拳銃を出して相手に大量発砲。仕上げに左手を下げるようにして相手を引き裂く技。
硬直時間が長い。発生スピードは速い。意味は『ハーデスの第一の叫び(有罪ではない)』
潜在超必殺技。拳銃はちなみにデザートイーグル.50AE
快く承諾してくれた若堀さん、改めてお礼を申し上げます。そして狗神貴彦さんもお借りしました。すみません。
ともかくおめでとう。そして、こんな話で……(遠い目)
誕生日をお祝いして欲しいキャラが言えば言えばもれなくお祝い…するはずです。