外伝 F・O・W
〜忘れ得ぬ光〜
第4話
作者 神人修羅
| 外伝 F・O・W 第4話 「刺客」 あれから3日が過ぎた 特に変わることなくすごしている しかしそれは嵐の前の静けさだったのかも知れない ・ ・ ・ いつものように朝食を取っていると 外で物音がする 「どなたでしょうね?」 「ありゃまた『奴ら』か? ちょっと おまえら隠れてろ」 そういうと面倒くさそうに 玄関に出て行く陣 「陣だな? 我々は『新東京公安警察』の者だ」 「おいおい 成田は自治区のはずだぜ あんたらの世話になる覚えはないけどな」 「ここに『少女』が逃げ込んでるはずだ どこにいるか答えてもらおうか」 「んなん知らねぇよ んまぁ 他あたってくれよ、他」 数十分ほど口論した後 『公安警察』と名乗る連中は帰っていった 「おい もう出てきても大丈夫だぞ」 「あの人たちは」 私が尋ねると 「都会の方の警察の奴らだよ 権力振りかざしてやりたい放題やってやがるのさ バックでは 仏滅だか暦だかよくわかんねぇ 組織が糸引いてるって話だし あんまり良い人たちとは言えないな」 ・・・・暦・・? 「しかし彼ら達がこのままおとなしく引き下がるでしょうか」 梨華が不安そうに言う おそらくその『彼ら』と言うのを 嫌と言うほど知っているのだろう 「実力行使で来やがったら この俺が3秒で片付けてやるぜハッハッハッハ」 それが一番心配だ・・・ ・・・その夜 「ヴァイスハウプト様準備は完了いたしました」 「よし 予定どうりに行うぞ 「(しかし飯高め 何を考えている? 少女の身の確保が目的なら 我々が動かなくとも 『公安警察』を使えば合理的に事を運べたはず)」 ・・ つづく |