光が届かない闇の中で・・・・・
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| 3年前・・・・・上海、ジャンクシティービル地下駐車場 「ギャアアアアアアーーー!」 「や、止めろ・・・・・。」 男達の断末魔が鳴り響いた。 辺りは血と肉片が散らばった。 来たときにはもう遅かった・・・・。 「ローリエ!ローリエ!」 叫べど叫べど、そのローリエという大柄で筋肉質な男は起きることはなかった。仲間の遺体が転がっていた。 敦郎には分っていた。 組織を潰す事を目論んでいた奴だった、そいつが仲間を殺したと・・・・。 武闘派集団だけでなく、組織全員・・・・100人以上だろうか。 「・・・・・サツが来る・・・・。」 颯爽と敦郎は仲間の遺体を背に、闇に消えた。 明け方、敦郎は姿消し衛星レーダーに見つかることなく、東シナ海、太平洋を渡り、歌舞伎町へ来た。 目的は奴への復讐だった。 |
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