光が届かない闇の中で・・・・・

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多摩川河川敷。敦郎は夜を待った。
東京湾上空での戦いの傷を癒し、体力回復のために・・・・・。


クソッ!もう少し早くきてたら・・・・・!ローリエたちがやられる前に・・・・・・・!
あの男は絶対に生かしておかねぇ・・・・!
今宵・・・・殺ってやるぜ・・・・・・!


夜が来た。敦郎は電車で歌舞伎町へと向かった。

渋谷、ここで、少女達が降りる。
目的は援助交際なのだろう。

新宿から歩いた。
あの男を探しに・・・・。

歌舞伎町、犯罪と暴力が絶えない町。

何時間も歩き回った。

「奴はどこだ・・・・!」

いた・・・・周りのボディーガードに囲まれ、黒いベンツに乗ろうとしている・・・・。

敦郎な上昇飛行をはじめ、黒いベンツに向かった。
上空から真空波を放ち、ベンツを真っ二つ・・・・。

ベンツに乗ってたボディーガードは壁に弾き飛ばされ、頭を打って意識を失った。

「何事だ!」

男が出てきた。頭から血を流して・・・・。

そして上空から幾多もの真空波を放出し、男を切り裂いた。

切り裂かれた男は敦郎に向け、銃を発砲。しかし、虚しくも銃弾はブレードに弾かれた。

男はそのまま死んだ。

「仇は取ったぜ、ローリエ達・・・・。」

敦郎は泣いた。泣いて喜んだ・・・。

世界中のマフィアに目を付けられ始めた事に気づかず・・・・・。


 


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