共同戦線L&A
VOICE
これは誰の声?
知らない声?
ううん、
さっき聞いたばかりの優しさと信頼あふれる声。
旅館のホテルで眠るリリスに聞こえた声。
しかし、その声は、耳からではない。
彼女の頭の中に、直に聞こえてきていた。
(う…)
はじめは何かの騒ぎかと思いつつ、寝返りで音から
自分を守ろうとした。
しかし、その騒ぎは、外からではない、何か自分を
呼んでいるものだと解った。
(リリス……リリス……)
頭に響く声の主は違う階の部屋で寝ているうえに、
外からの気配を全く感じないからだ。
「う〜……ボク…折角寝てたのに」
布団に入ったまま、うとうとしつつ目をこするリリス。
(起きなくてもいいから。寝たままで心に考えてることを
思ってればいいから)
「……うぐぅ」
アテナの、テレパシー(他心通)の能力でのアドバイス通り
、
リリスは布団を被り直して眼を閉じた…
☆
(ボクに話しかけてきた理由は、何?)
(気になる?)
(気になるよ。こんな夜中に突然頭に声を届かされちゃ)
(…そうよね……)
(ボクに協力できるならなんでもするよ)
(その返事、ありがたいわ。実は…)
☆
翌朝。
二人して彼心旅館を出る。
そしてアテナの目的に同行するリリス。
歩くこと数時間、二人は東京に戻ってくる、
リリスは手近にあったベンチに座り、アテナは立ったまま
で、
今回のことをもう一度、壱から話し始めた。
「えーと、なんだった、かな?アテナが東京を回る理由っ
て」
この話は、何を言いたいのか。
そしてそのとき。
「こいつらか?今回の標的って?
おいおい、こんな可愛いのを殺っちまうなんて。
しかも二人」
赤く透き通るサングラスを掛けた青年が言う。その手には
、
アテナとリリスの写真が写った写真があった。
「……僕は、そんな事は気にしない……
早く、この二人を捕まえよう……」
「へいへい」
その横で、髪の長い男が笑いを漏らしつつ語る。
この者たちは歩いていき、そして…出会うのだろう。
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