「共同戦線L&A」

TOWN 1

「女の子の…しっそうって、なに?」
二人が歩くにつれ、回りから人気がなくなっていっていた

少女たちをみやる影も、太く、多くなっていた。
「……失踪くらいは知ってると思うんだけどなぁ…」
そんな中、アテナから聞いた事情を、ポケポケと
聞き返すリリスに、アテナは頭を抱えた。
「……もう1回、最初から行っていいかな…………」
「はう?」
こんな調子のやつに、最初からというのは自分が酷だと
思うぞ。アテナ。

「あたしは2年前、清嶺学園というところの高等部に
在籍していたの…」
昔、アテナはその学園にいた。
普通なら、普通の生活をしてそのまま卒業するはずだった。
しかし、あの力が覚醒したというのもあり、彼女は
中国へその力を高めるためにいった。というわけだ。
まあ、数年前からはちょくちょく、活動のために
日本に戻ったりもしているが。
そして今、あの出来事から、本当に帰ってきている状態。
「最近、その学園にいる友達から、『うちの学園が大変な
ことになってるから、一緒に学校に来てよ』って
連絡を請けて、行ってみたら…」

アテナが清嶺学園にその友達と行った時、
血を塗られた男子生徒や男性教諭の倒れたさまが
ごまんと転がっていた。
しかし不思議なことに、女子生徒や女性教諭の姿はない。

「それに…教室や廊下、ほとんど全ての場所が……
血で染まってた……」
深々と様子を語るアテナ。
リリスはその光景を考えてみる。
その様子は、恐く、冷たく、残虐さのある様子が
浮かんできて、恐ろしさに泣きたくなる。
「……酷いよ…誰が…」
彼女は泣かなかったが、代わりの台詞は辛かった。
「それは調べてある。教室中にその人たちの残留思念が
もうもうと渦巻いてた。だから…」
「超能力だね」
アテナのほうを見て、リリスは真剣になった面持ちで
アテナに問う。
問いは当たっている。
「ええ。『サイコメトリー(残留思念読解)』っていうん
だけど、今回は残留思念が強すぎるせいか、
学校内を歩いているだけで、記憶がどんどん頭に
入ってきたの…」
「歩いているだけなのに!?」
「うん。ところで紙…持ってるかな?」

リリスが持参のスケッチブックを鞄から出し、
3枚ほど切ってアテナに渡すと、アテナはそこに
サイコメトリーで見えたものをサイコグラフィー(念写)す
る。

そこに写るものは…
「人…?だよね…これ…」


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