を待つ主の館

ファイル4「三階其の壱」

「どうしてここに上がった途端にこんなもんが
くるんだーっ!!」
「それは館の管理人に聞くしかないわよ!!」
館の二階から三階に走ってきて息もたえだえになっている
二人は、来るなり吹き荒ぶ嵐のごとくのような
矢や槍の猛攻をかわしているため、さらなる
息ぎれが続いていた。
ただ、餓狼はかわすだけでは終わらない。
「やっぱ…かわすだけじゃ味気ねぇや!」
そう言うとテリーはしゃがみこみ、拳を高く上に上げる。
「マリー!俺の後ろに早くいけ!」
「え?え、ええ」
一瞬困惑したマリーだが、テリーの指示通り、彼の後ろに
下がった。
それでも当然矢や槍は二人を狙うのは変わらない。
だったら……
「POWER………GAIZER!!!」
地面に向かって拳を餓狼の吠えとともに。
            ★
「なるほど…ゲイザーを盾にしたのね」
テリーのかけ声とともに地面から生まれた爆発は、
盾となって矢や槍を燃やす。
「邪魔がこないうちに、行こうぜ!」
「オッケイ!」
テリーの再出発の声とともに、マリーも共に走る。
長い道、豪華な廊下を再び走りだす。
ただ、途中にまた新たな邪魔が。
「ヌシ様の所へは行かせぬ!!」
上から、顔を黒で覆った奴が飛んでくる。
テリーはふいをつかれ、肩を傷つけられた。
「くっ…」
「テリー!」
すぐさまマリーはテリーの近くに寄った。
「俺としたことが、とんだヘマをやらかしちまったな」
「……悪いけど、今はそんな事も言ってられないわね」
いつのまにか黒覆面が四、五、いやそれ以上の数を
なしてテリーとマリーを囲んでいる!
「いくぞぉぉ!!」
そして向かってきた。
「こんなとこで、立ち止まれるか!」
テリーも負けんとして立ちあがる。
「私も忘れないでね。テリー……!」
マリーも構える。
「OK! HEY COME ON COME ON!!」
            ☆
「POWER WAVE!!HAIYA!!」
「SPIN FORL!!SPIDER!!」
「でやあーー!!」
攻撃も防御も、テリーたちのほうが強さのほうは
一枚上手、だというのは確かだった。
バタバタ敵は倒れていく。
しかし、質より量なのか、倒しても敵の数に際限がない。
つまり二人に疲れが明らかに見えていたということだ。
            ☆
「ケガの問題より……こっち考えとくべきだったぜ…」
「誤算だったわ……敵がこんなに出るなんて思いも…
しなかったから…」
すでに息も切れ切れで、背中がもたれあって
しまっている。
だが敵は数えることもできないほど多くいる。
「年貢の、納め時デイ!」



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