KOFXXオリジナル小説
『わたしの居場所』

06

作者 恵駆


―――――ヌル―――――

ヌルはとっても忙しい人。
しつばんたいと掛け持ちをしてるから忙しいらしい。
たまに、2週間くらい姿を見ないこともある。
かと思うと、丸1日自分の部屋で寝ていることもあるらしい。
しつばんたいで何をしているのかわからないけど、
ヌルはとってもがんばりやさん。

「イリス、暇か?」

今日はめずらしくヌルがわたしに声をかけてきた。
あれ? その本ってもしかして?

「お前が前から読みたがってた本、やっと手に入ったぞ」

わぁ〜♪
その本、ずっと前から読みたかったの。

「今から読んでやる、隣に座れ」

そう言ってヌルはわたしに本を読んでくれた。
本当はとても疲れているはずなのに、
いつもわたしに本を読んでくれる。
わたしがヌルに本を読んでもらうのが好きなのを知ってるから。

ヌルの本の読み方はとても面白い。
まるで、本の中の世界にいる気分になれる。
わたしは、本を読んでくれるヌルが好き。

「……っと、今日はここまでだな、続きはまた今度」

もうちょっと先まで読んでほしい。

「そんな顔をするな、楽しみは後に残しておいた方がいいだろ?
 続きは絶対読んでやるからな」

ちょっと残念だけど、約束してくれるなら。

「ああ、約束だ」

じゃあ、指きり。

「指切り拳万嘘ついたら針千本飲ーます、指切った……っと」

指切りをしたら、ヌルはどこかに行っちゃった。
やっぱり忙しいんだと思う。
 
 
 
わたしと会ってない時、ヌルは何をしているの?

ニーニみたいに笛を吹いているの?
ネーネみたいに書類を読んでるの?
ランディみたいに何か作っているの?
ハレみたいに実験をしているの?
シェクエルみたいに静かにしているの?

しつばんたいの人達とは仲良くしてる?
ケンカはしてない?

う〜ん……
ヌルが何してるのか考えると、いつまでたっても終わらない。

ヌルってやっぱりがんばりやさん。
それでとってもやさしい人。
 
 
 
お話の続き、また読んでね。


 

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