KOFXXオリジナル小説
『わたしの居場所』

07

作者 恵駆


―――――アルエ―――――

わたしがここに来る前から、ずっとこのお部屋に住んでる人。
ネーネはわたしにとってお姉さんみたいな人。
だからわたしは「ネーネ」って呼ぶの。

ネーネはとても温かい人。
わたしがネーネのお部屋で眠たくなると。
いつもひざまくらをしてくれる。
ネーネのひざまくら、とっても温かい。
わたしのママと同じにおいがする。

「ロキ、遅いですね」

頭の上から、ネーネの声が聞こえる。
うん、今日はちょっと遅い。

「ああ見えて、結構ルーズなところがありますからね。
 大方、またどこかに寄り道をしているんでしょう
 全く、ロキの放浪癖にも困ったものですね」

口ではそう言ってるけど、ネーネは笑っている。

「籠姫様は素直じゃないな」ってヌルが言ってたけど。
ネーネはとっても素直だと思う。

だって、ニーニの話をするネーネはとても楽しそうだから。

「まあ、気長に待ちましょう。
 もしかしたら差し入れを買って来てくれているのかも知れませんしね」

わたしはプリンがいい。

「そうですね、期待して待ちましょう」
 
 
 
ネーネとわたしはよく似ている。
 
 
 
ネーネには家族がいない。
わたしにも家族がいない。

ネーネは一人ぼっち。
わたしも一人ぼっち。

ネーネには心に深い傷がある。
わたしにも心に深い傷がある。

でも、ネーネもわたしもさびしくない。

いつも、そばにいてくれる人がいるから。
 
 
 
ニーニ、早く帰ってこないかな?


 

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