氷炎の絆
作者 恵駆
第一章「引かれ合う運命の糸」
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| 「そういえば、マキシマはどこに行った?」 「彼なら出場の手続きに行ったわよ」 「何!?」 ウィップの口からサラッと出た言葉に、K´は思わず聞き返した。 「出場って、まさか『KOF』にか!?」 「そうよ……と言っても、彼は表側からそれを探るように恵達と共に出場するの。ちゃんとした任務よ。まあ、彼は参加そのものを楽しみにしてたみたいだけど」 「……趣味と実益を兼ねたってわけか……」 今回も別行動となる自分の元相棒の嬉々とした表情を思い浮かべたK´は、怪訝な表情になりながらも、内心で少しばかりほっとしていた。 「そういえば、あいつは誰とチームを組むんだ?」 「今回は3人1組だから、フィリーナと恭司の2人と組んで参加するみたいよ」 「あの2人と!?」 K´は自分の耳を疑った。 よりにもよってあのマキシマが、フィリーナと恭司の2人とチームを組んだというのである。 マキシマの奇行に、K´は理解できないでいた。 「何故……あいつと組まなかったんだ?」 思わず口をついて出てしまった言葉に、K´は思わずはっとする。 すると、ウィップがクスクスと笑い出した。 「やっぱり、XXのことが気になるみたいね」 「ぐっ……」 半分当たり。 マキシマから聞いた話では、XXのところにもKOFの招待状が届き、任務が下りているはずである。 にもかかわらず、何故XXをチームから外したのか、K´には理解ができなかった。 「マキシマは『気を利かせてやったつもりだ』って言ってたみたいだけど」 「気を利かせた?」 ますますわからない。 「一体何を考えているんだ?」 「さあ?」 と、そこまでウィップが言った時であった。 『Pururururururururu!』 突如、部屋の中にあったルームホンが鳴り出した。 |